知っておきたいワキガ治療の新たな視点!驚くほどワキガ臭が消える
ワキガの臭いをどうにか無くしたい。それは切なる悩みですね。しかし手術などの治療によりワキガを治したいと思われているのならこの記事をお読み頂いてからにして下さい。実はワキガに治療は必要ないからです。治療といっても様々ですが手術はもちろん、地肌にアプローチする様々なグッズなども含めワキガ治療は不要なのです。
ここでは、ワキガに治療は不要な理由と共にワキガの臭いが問題となる原因、そしてワキガの臭いをクリアにするための対策もご紹介して参ります。最後までお読み頂ければ、地肌にアプローチすることなくワキガ臭がしなくなる方法も得ることが出来ますのでぜひお役立て下さい。
Contents
1.ワキガに治療は不要
ワキガ治療は不要という意味は、ワキガ手術はもちろん地肌に直接アプローチする一切の治療(クリームを塗るなども含む)は必要ないということです。その理由は2つ。ひとつは治療をしなくても充分に臭いケアすることが出来るという事とワキガ治療をしても望むような効果が期待できないからです。
ワキガ治療が不要な理由と臭いケア方法は後ほどお話しますが、その前にまずは治療の代表格とも言えるワキガ手術の概要について知っておきましょう!
2.ワキガの治療と手術の概要
ワキガ治療と言えば手術と思われている方が多い様ですのでまずはワキガ手術とはどのようなものか確認しておきましょう。ワキガ臭の原料となるのはアポクリン腺という汗腺から出る汗の成分です。このアポクリン腺から汗が出なければワキガ臭もしなくなるため、ワキガ手術はアポクリン腺から汗を出ないようにするものです。
手術の方法は、このアポクリン腺を削除するもので剪除法、吸引法、皮下組織削除法、切除法、など手法によりいくつもの手術方法があります。またメスを使用しないものとして電磁波で汗腺の働きを消失させたり(ミニドライ)汗腺機能を低下させる注射(ボトックス)など大変多くのワキガ治療法が存在します。
もしワキガ治療として手術をお考えでしたら別記事「ワキガ手術を考えたら!手術の前に絶対知っておくべき5つの事」も参考にしてみて下さい。
費用も保険適用であれば数万円~また保険適用外であれば10万~50万と様々です。手術の種類に関する詳しい説明は別記事「ワキガとは?実態と全貌から最適な対策を見つける為の全て」でご紹介しております。
エチケぴゅあでは、ワキガ治療はオススメしていません。理由は次章で詳しくお話させて頂きます。また治療、手術しなくてもワキガ臭は充分ケアする事が可能ですので、こちらも後ほどご紹介させて頂きます。
3.ワキガ治療が不要な7つの理由
ここではワキガ治療を手術と手術以外の臭い対策グッズを用いた治療に分け、どちらも不要であり効果が期待できないことを確認してみましょう!
3-1.手術以外の治療グッズもいらない
ワキガ手術以外のワキガ治療グッズには、ワキガクリーム、ジェルなど直接地肌に塗るもの、石鹸類、サプリなどが代表的なワキガ対策グッズとして数多くの種類が販売されています。
直接地肌に塗るタイプのものの成分は抗菌剤や制汗剤により臭い発生を抑制しようとするものですが実際は汗で流れてしまい効果は持続しません。また抗菌や制汗剤の常用はお肌のためにもオススメできません。
石鹸で洗うことはとても大切ですが石鹸でワキガ臭を抑制することは出来ません。どんなエキスが配合されていても洗い流せばほぼ無くなりますし汗は常に発生するからです。またサプリでワキガ臭を抑制することも困難です。
詳しくは別記事「ワキガに効く薬は無い。間違いだらけの対策とワキガ対策の極意」でご説明していますので高額で効果のないワキガ対策グッズを購入しないためにも参考にして頂ければ幸いです。
3-2.気になる臭いはワキガ臭と断定できない
「ワキガ臭はアポクリン腺の汗をワキガ菌が分解することにより発生する」というのは事実ですが少し説明が足りません。その理由は、ワキガ臭だけで臭うことは無いという点です。ワキガ臭はエクリン腺の汗を常在菌が分解し発生する臭いや皮脂が酸化した臭いなどと必ず入り混じって存在しているのです。
ここで大切なポイントはエクリン腺の汗だけで非常に不快な臭いは発生しうるという点です。汗だくになったシャツを放置しておけば雑菌が繁殖し大量のニオイ物質が発生するため誰の汗でも臭くなるのです。
気になっている臭いが実はワキガ臭とは無関係の汗臭(エクリン腺の汗や皮脂が原因)の臭いである可能性も充分にあるのです。このような方がワキガ手術(アポクリン腺の削除)をしても全く効果は得られません。元々原因はアポクリン腺ではないのですから当然です。繰り返しになりますが複合臭として存在するワキガ臭と汗臭の区別は明確に分けることはできないのです。
3-3.ワキガの臭いは不快だとは限らない
ワキガ臭は不快な臭いだと決めつけていませんか?もちろん不潔にしておけば不快な臭いになりますが常識的な範囲で清潔な生活の中で発生するワキガ臭は不快だとは限らないのです。逆にワキガ臭は異性に好まれることさえあるのです。そもそもアポクリン腺の汗を原料しており発生するワキガ臭の役割は異性を引き付ける役割(フェロモン臭)があると言われているのです。
また全ての人に体臭は存在します。毎日お風呂にはいり毎日着替えるなど常識的に清潔な生活をしている人から発生する体臭は個性であり必要なものです。赤ちゃんには赤ちゃんの香りがあり、その香りにより本能的に赤ちゃんを守りたくなったり、恋人の体臭は愛しさを感じるものです。また中年には中年、高齢者には高齢者特有の体臭があり個性であり必要なものなのです。
もしも赤ちゃんや恋人が無臭になってしまったら?少し寂しくありませんか?ワキガ臭も当然、個性の香りなのです。以上のことからワキガ臭は不快であるとは限らないのです。
3-4.曖昧なワキガを治療するのは困難
そもそも治療をしたいワキガとはどんなものなのでしょう?どの位のニオイが強いとワキガなのか?アポクリン腺の量なのか?汗の量なのか?一切定義することも数値化することも出来ないのがワキガです。
医師によるワキガの診断方法はアポクリン腺の存在確認と医師の嗅覚により診断されます。この診断も非常に曖昧ですね。アポクリン腺が存在しても汗が出る量は個人差がありますし、医師の嗅覚も様々です。このようにワキガとは曖昧なものなのです。ワキガ自体が曖昧なものですから手術で治療するというはとても困難なのです。
3-5.手術しても無臭になる事は無い
ワキガ臭は複合臭であることは3-2.でもお話しましたが、もし気になるニオイがエクリン腺の汗が原因のニオイだったとしたら、アポクリン腺を削除する手術をしても当然、ニオイが消えることはありません。手術しても全くニオイが消えないという方の中には、このような悲惨な結果になってしまった人もいるようです。
さらにアポクリン腺を削除してもエクリン腺や皮脂腺は全身に分布しています。このため必ず体臭は発生します。以上の点からワキガ手術をしても無臭になる事は無いのです。
3-6.メスや熱による手術はリスクが伴う
ワキガ手術の多くは実際に身体メスを入る手術です。メスを入れる以上リスクは伴います。例えば手術しても治らない。再発した。後遺症や痛み。傷後が残ったり費用が掛かるなど様々なリスクが伴います。
別記事では、ワキガ手術のリアルな動画もご紹介していますので参考にしてみて下さい。但し実際にワキの下にメスをいれ汗腺を削除するシーンですので非常に刺激の強い動画のためご覧頂く場合はご注意を!「ワキガ手術動画」
3-7.ワキガ手術相談者の70%はワキガ臭がしない
体臭外来専門クリニック:五味常明先生によると、「手術の相談に来る患者さんの70%はワキガ臭がしていないか、全く手術する必要のないレベル」だと言われています。この話しからもワキガというものが非常に曖昧であり精神的側面と密接な関係にあることが伺えます。
別の視点で見れば、日本人のワキガ体質の人口割合は10%程度と言われていますが、もしこの10%の人が不快なワキガ臭を発しているとすれば毎日、満員電車で明らかにワキガの人と出会うはずです。しかし実際は、日常で不快な人で出会うことがないのが実情です。
それどころか筆者の経験から言えば、数十年単位で振り返っても、それほど不快なワキガ臭の方と出あったことがありません。100%ととは言えませんが99.9%手術する必要のある程、不快なワキガ臭を放つ人はいない証拠ではないでしょうか。
とはいえエチケットとしてワキガ臭や体臭は他人に感じられるのは避けたいものです。そのために次章では安心できるワキガ臭対策方法をご紹介しますので実践してみて下さい。
4.ワキガ臭が消えるたった2つの対策
今までお話してきたことからワキガの悩みの半分は精神的側面、半分は実際に発生するニオイの問題と言えるのではないでしょうか。ちなみに欧米人は80%がワキガ体質といわれています。しかしワキガ臭で悩む人はいません。日本人でワキガ臭が出ていたとしても自身が気にならなければワキガで無いのと全く同じと言えるのです。
以上からワキガ臭を消すために必要な対策は2つ。1.精神的側面からのワキガ臭の感じ方対策と2.実際にニオイを抑えるための対策です。それではそれぞれ詳しい対策法について確認して参りましょう!
4-1.ワキガ臭は意識する程、強く感じるもの
臭い(嗅覚)を含む感覚機関(嗅ぐ、見る、聞く、触る、味わう)は意識を集中する程、敏感になることをご存知でしょうか?例えば視覚。直近で乗った電車で隣に居た人の服装は?と聞かれても、ほとんど覚えていませんね。実際は目に入っていたはずですが意識していなかったため覚えていないのが普通です。
逆にどうしても欲しい車があったりすると街で何度もその車に出会うようになります。これは意識しているのでちょっとでもその車とすれ違うと視覚に飛び込んでくる現象です。このように意識する程、敏感になるのが感覚です。それは嗅覚にも全く同じ現象が現れるのです。
「自分が臭いのではないか?」と意識を集中(気にする)し続けていると、実際に必要以上にニオイを感じるようになるのが脳の仕組みなのです。これを解決するにはニオイに対する意識を別の事に向ける必要があります。仕事でも趣味でも何でも構いません。ワキガ臭以外に意識を向けている時はワキガ臭の事は忘れられるはずです。
またワキガ臭以外に意識を向ける方法として安心できるニオイ対策が有効です。体臭エチケットにもなるでぜひ実践してみて下さい。
4-2.ワキガ臭を消す方法
もしも無人島で一人暮らしだったとしたらワキガの臭いで悩むでしょうか?ほとんど100%近くの方がワキガ臭なんて気にしないと思います。それはワキガ臭を気にする理由がないからです。ワキガ臭が悩みになるのは「臭いと思われたくない」「臭いで不快な思いをさせ迷惑をかけていないか」など他人が必ず対象となっているからです。
ではもしワキガ体質だったとしても、他人にワキガ臭が伝わらないように出来たらワキガの悩みは解消されませんか?それはあまりにもシンプルですが「洗う+汗を拭く+衣類の臭い対策」の3つで実現するのです。何も難しいことはありません。この3つで少なくとも自分のワキガ臭で他人に不快な思いをさせることは防げるのです。
4-2-1.洗う
まずワキガ臭対策の筆頭にあげるのは洗浄です。洗浄はワキガ臭の原料となる汗、臭いを作り出すワキガ菌、そして発生したニオイの全てを洗い流す作業でありニオイ対策の基本です。
また高額なデオドラント石鹸を使用したりする必要はありません。大切なことは洗い方です。湯船につかり汚れを浮かせた状態で、石鹸は泡立て網などを使用し細かい泡にして素手で洗うのがポイントです。細かい泡は皮膚表面の凹凸の中まで洗浄します。また素手は皮膚を痛めることなく洗浄するためです。
夜の入浴も大切ですが、就寝中はたっぷり汗をかきますので朝もシャワーを浴びてから出勤するとニオイケアに有効です。
4-2-2.汗を小まめに拭く
ワキガ臭や体臭の原料は汗です。しかし汗は身体から出た直後は無臭です。サウナが臭くないのは汗が無臭だからです。しかし汗を放置しておくと汗をエサに雑菌が繁殖します。そして菌は繁殖する際の老廃物としてニオイを出すのです。これがワキガ臭や体臭が発生する仕組みです。
このため汗は出た直後、まだ臭くならないうちに小まめに拭くのがニオイ対策としてはベストなのです。ワキの下などは人前で拭けなかったりしますので昼休み1回でもトイレなどで拭くだけでもニオイ対策効果があります。時間が経過した汗は水分が蒸発しベタベタになりますので塗れタオルやデオドラントシートで拭くと効果的です。
4-2-3.衣類臭に気をつけ着替える
従来のワキガ臭対策の欠点は、ワキの下という地肌にアプローチしていることです。汗は必ず出ます。この汗を制汗剤などで無理に止めようとするのは健康上もよくありあません。また私達の皮膚は常に菌に覆われ(常在菌)悪い感染力のある菌からバリアのように守ってくれてもいるのです。この常在菌を殺菌しようとするのにも矛盾があり、かつ肌にもよくありません。
ちょっと視点を変えて見ましょう。どうしてワキガ臭は他人にクサいと感じられてしまうのか?実はその原因は地肌ではないのです。ワキガ臭の原料となるアポクリン腺の汗は必ず衣類に付着し衣類の中でワキガ菌が繁殖しているのです。さらに繁殖する際に発生するニオイ物質は衣類に蓄積されていき一定量を超えるとニオイは衣類から拡散されてしまうのです。
ワキガ臭がクサいのは地肌ではなく衣類に蓄積された臭いが主原因なのです。
もちろん、ワキガ体質の人のワキの下に他人が鼻を直接近づければワキガ臭はするでしょう。しかし通常は衣類を着用していますし直接ワキの下のニオイを嗅がれることもないでしょう。衣類を着用している人からワキガ臭がするのは衣類に蓄積されたワキガ臭、体臭が原因なのです。
この衣類のワキガ臭さえ対策できればワキガ臭が他人に伝わるのを防げます。最も簡単で効果的な方法は着替えることです。着替えればワキガ臭が蓄積されていない衣類になりますので一定の時間、ワキガ臭や体臭が激減します。少なくとも他人に不快なニオイが届くのを防ぐ事が出来るのです。
衣類は繊維で出来ており表面積が大きいため大量のニオイを吸着します。そのニオイ物質があふれたり汗が気化する際にニオイ物質が拡散され空中を浮遊し他人の鼻まで届くとクサいと感じられてしまいます。着替えることが最も効果的ですが、着替えが難しい場合はワキ汗パッドなどを着用し小まめに取替えることも有効な対策になります。
5.まとめ
従来のワキガ治療や対策グッズは、ほとんどが地肌にアプローチするものです。しかし汗は出るのが自然です。他人に体臭やワキガ臭を伝えない(クサイと思われない)為にには衣類こそ対策すべき対象なのです。汗は自然に出る。しかしニオイは出さない!というのが理想ですね。それは洗浄と汗拭き、そして衣類対策やワキパッドで充分実現可能なのです。
またワキガ体質であっても不快なニオイの人などほとんどいないのが現実です。最も気にしているのは本人だけというケースも少なくないようです。ご紹介した対策方法でワキガ臭の治療をすることなく、ワキガの悩みからご自身を解放されることにお役立て頂ければ幸いです。