自分は軽度のワキガ?その判断方法とニオイを簡単に防ぐ3つの対策
たまにワキのニオイが少し気になる。そんな方は、自分は軽度のワキガなのではないか?と心配していませんか?さらに自分が気が付く位だから他人にとってはもっと不快感を与えてしまっているのでは?と心配になることもあるかもしれません。
実はワキガ臭はとても曖昧なもので汗や体臭との区別を明確するのは難しいものです。また発する側のワキガ臭の種類や強さも千差万別で、どこからワキガという明確なラインは存在しません。このように曖昧であるため不安になりがちなのです。
ここでは、ワキガ臭が発生する体質=ワキガ体質の可能性をチェックし、さらに様々な状況から軽度のワキガかどうかを判断し、かつ効果的にワキガの臭いを抑制する具体的方法をご紹介して参ります。
最後までお読み頂ければ、これまでの誤った情報で不安になっていたとしてもその不安が解消され、かつ、ニオイケアの本質を知り効果的対策ができるようになります。そして軽度のワキガの悩みも解消されますのでぜひ参考にしてみて下さい。
Contents
1.自分のワキガの程度をチェックする
ワキガとは生まれ持った体質です。このためある時期から突然、ワキガになるようなことはありません。但しワキガ臭はアポクリン腺が発達する思春期以降に発生するため大人になってから突然ワキガになることはないという意味です。
軽度のワキガを心配されているとしたら、まずはご自身がワキガ体質なのかどうかをチェックすることが大切です。その上で更に様々な状況により軽度のワキガかどうかを確認して参りましょう!
1-1.自分がワキガ体質かチェックする
ワキガとは体質とはワキガ臭の主原料となるアポクリン腺から汗が出る体質の人がワキガ体質です。この体質は生まれつきのものです。ワキガ体質でなければワキガ臭は発生することはありません。まずはご自身がワキガ体質かどうかを確認してみましょう!
最も簡単で分かりやすいチェック方法は耳垢のチェック方法です。いつも耳垢が湿っていれば90%の確率でワキガ体質であると判断できます。その理由はアポクリン腺は耳の奥にも存在するからです。ワキガ体質でなければアポクリン腺が少ないか活動していないため耳垢が湿ることがないのです。
ただしお風呂あがりや大量に汗をかいた後などは、耳垢が別の原因で湿ることもありますので、その点はご注意下さい。
また耳垢以外の視点でワキガ体質かどうかをチェックするポイントは
・両親あるいは片親がワキガ体質である
・衣類のワキ部が黄ばむ
・ワキ毛が濃い
・ワキの下の汗の量が多い
などからもワキガ体質の可能性をチェックすることが可能です。当てはまるものが多いほどワキガ体質である可能性が高くなります。チェック方法の詳細は別記事[自分で簡単ワキガチェックして悩みから解放する為の3つの事]にて詳しく説明していますので参考にしてみて下さい。
1-2.軽度のワキガかチェックする
さて1-1.でワキガ体質かどうかの5項目をチェックして、どれも当てはまらなければワキガ体質ではありませんのでワキガ臭の心配はいらないのですが、耳垢はいつも湿っている、あるいはその他のいくつかが当てはまる場合、軽度のワキガ体質である可能性はあります。
ここで問題となるのはワキガ体質の程度が軽度なのか重度なのかをどう判断するのかという点です。ワキガ臭の強さは数値化することは出来ないため明確な判定方法はありませんが、ここでは状況から軽度のワキガであるかどうかを2つの観点からチェックしてみたいと思います。
1.日常清潔では気にならないが、ワキの下に鼻を近づけたり、一日着用した衣類のワキ部に鼻を近づけてニオイを嗅ぐとワキガのような臭いが気になる方。
2.普段はワキガ臭は気にならないのですが、汗を大量にかいた時や温度湿度が非常に高い時など、ニオイが出やすい条件が重なった時だけ少しワキガのような臭いが気になる方。
上記の2点のどちらかあるいは両方に当てはまる方が軽度のワキガの可能性が高いと言えます。軽度のワキガの方であれば、ほとんど他人にそのワキガ臭が伝わる可能性は低く、後ほどご紹介する対策で充分防ぐことが可能ですのでご安心下さい。
- そもそもワキガとは非常に曖昧なものです。ご紹介した方法でワキガ体質でるかどうかは一定の判断が可能ですが、実際どの程度のニオイがするとワキガと判断するかの数値化や基準がないのです。
- 医師によるワキガの診断も、アポクリン腺の有無。遺伝性そして実際に医師の嗅覚により判断されます。アポクリン腺の存在が確認できたとしても、どの程度の活動量(発汗量)があるのかは判断が難しく更に医師の嗅覚というのも確かとは言えません。
- もしもワキガが数値化出来るのあれば数値の増減で明確な対策結果が判断できるのですが、ワキガ自体が曖昧なため対策結果も曖昧でしかなく不安になりやすいのです。
- このワキガの不安は不安を呼び悪循環になりやすいので注意が必要です。だれにでも体臭はあるものです。常識的に清潔な生活をする中で発生する体臭は個性でもあると割り切ることも大切なのかもしれません。
2.軽度のワキガでもニオイが出やすい条件に注意する
繰り返しになりますが3章の対策によりワキガ臭を出さないようにすることは可能ですが、その前にワキガ臭や体臭が出やすい条件を知っておくと、よりニオイ対策すべきタイミングが明確になりますので確認しておきましょう!
2-1.大量の発汗時や精神性発汗時に注意
ワキガの汗(アポクリン腺)もエクリン腺の汗もニオイの原料となる点では共通です。どちらもニオイ菌のエサとなり菌が繁殖する際の老廃物がニオイとなります。ここで注意が必要なのはアポクリン腺の汗だけでなく誰もが全身に分布し発汗するエクリン腺からの汗です。
実はワキガ臭はアポクリン腺の汗だけが原因ではないのです。このエクリン腺の汗や皮脂の酸化臭などの混合臭として存在しています。このためエクリン腺の汗の量や成分の変化によって体臭やワキガ臭が強くなることがあるのです。注意すべきポイントは2つ。
ひとつは何らかの原因で大量の汗が出た後 です。大量の汗が出れば臭くなりやすいのは体感的に納得できるかと思いますが、その理由は当然ニオイの原料である汗が増えたことと、汗が蒸発する際にニオイが拡散される為です。以上の理由から大量の汗が出た後はニオイに注意が必要となるのです。
もうひとつは精神性発汗です。分かりやすくいえば冷や汗や緊張による汗 です。こういった汗は、スポーツなどで出るサラッとした汗ではなく。ベタベタした成分が濃い汗のためニオイも強くなりやすいのです。
2-2.温度湿度の高い場合に注意
これも体験的に当然と思われるかもしれませんが温度と湿度が高い環境ではニオイに注意が必要です。繰り返しになりますがワキガ臭も体臭もそのニオイをつくり出しているのはニオイ菌です。このニオイ菌は高温多湿が大好きで最も繁殖しやすい環境なのです。
特に湿度が高い時に注意が必要です。季節でいえば梅雨のような季節や環境においては最も体臭が発生しやすいので注意が必要です。
2-3.衣類への汗とニオイの蓄積に注意
海水浴場やプールで体臭やワキガ臭が強い人はあまりいません。その理由はニオイが蓄積される場所=衣類を着用していないからです。他人にワキガ臭や体臭が感じられる本当の原因は衣類に蓄積された汗、菌、ニオイが原因 なのです。
端的に言えば、クサイのは身体ではなく衣類だということです。先ほどはプールの例でご説明しましたが、別の例で言えば夏場、半そでのシャツを着ていれば肘から先は衣類がありませんね。肘から先も汗が出るのに、さほど臭くなりませんね。衣類がないからなのです。
この衣類の対策方法は次章でご紹介しますので、ここでは、他人にニオイが伝わってしまうのは衣類が原因だということを知っておきましょう!
3.軽度のワキガの人がニオイを簡単に防ぐ3つの対策
前章では軽度のワキガの人でもニオイが出やすい条件について確認しましたが、今度は具体的なニオイ対策について3点ご紹介します。
3-1.ニオイが発生蓄積される衣類臭の対策
まず自分のワキガ臭や体臭を他人に感じられてしまう主原因となる衣類臭対策!衣類さえ臭わなければ他人にニオイが伝わる可能性は極めて少なくなります。衣類臭対策で最も簡単で効果的な方法は着替えることです。
着替えた後は一定時間、ニオイはしません。一定時間とは再び汗を吸い、衣類の中で菌が繁殖し、ニオイが蓄積されるまでです。環境や温度湿度によっても異なりますが着替えた後は30分程度は臭わないはずです。
しかしそうそう一日何度も着替えるのは困難ですね。そこで衣類を臭わない衣類にしておくことが可能なスプレーなどを利用するととても便利で効果的です。そんなスプレーの詳細については別記事「体臭対策ならヌーラ!今すぐ実践すべき衣類を消臭剤にし体臭を防ぐ方法」を参考にしてみて下さい。
3-2.ニオイの原料(汗)対策とニオイ菌対策
まずはニオイの原料となる汗対策で最も簡単で効果的なのは、汗は出たら拭くということ。汗は拭かなければ衣類に付着します。付着するほどニオイの原料(汗)が衣類に蓄積されニオイ発生を促してしまいます。単純ですが汗は小まめに拭くことは効果的なのです。
そしてもうひとつはニオイ菌対策。ニオイ菌は高温多湿が大好きであることは前述しましたが、湿度が低い環境では汗が出てもあまり臭くなりません。(菌の繁殖が抑制される)
ハワイに行くと、あれほど暑く汗も出るのに衣類が臭くなりにくいのです。その理由は湿度です。カラッとして湿度が低いので菌の繁殖が抑制されるためです。このハワイと同じような環境に身をおけばニオイは軽減されます。
それはクーラーの効いた環境です。クーラー環境は除湿効果により乾燥しているため多少、汗とニオイが出た後でもクーラーの中で汗が引き、衣類が乾燥されればニオイ発生は抑制されます。
湿度の高い環境では、常に発汗し菌とニオイが発生しやすいだけでなく汗が気化する際に衣類に蓄積されたニオイが拡散されるのでニオイやすくなるのです。どうしてもクーラー環境がない場合は、やはり汗を小まめに拭くこと。小まめに着替えるか、ご紹介した臭わない衣類にしておくことが大切です。
3-3.お出かけ前にニオイをリセットする対策
対策として汗と菌と衣類についてお話しましたが、最後にもうひとつ体臭ケアのポイントがあります。それは朝はニオイをリセットしてから出勤することです。
就寝中は想像以上に汗が出ています。こららの汗や汚れを身にまとった状態で出勤するのと、シャワーを浴びて一旦リセットしてから出勤するのとでは数時間後の体臭に差が生じます。はじめからニオイ菌の原料(汗や汚れ)と出勤するのとリセットしてから出勤するのとでは差が生じるのは当然ですね。
- ワキガ対策グッズというとまず思い浮かぶのがデオドラントクリームや制汗剤ですね。しかしこういった直接肌に使用するデオドラント剤には注意が必要です。デオドラント剤の成分は抗菌剤と制汗剤です。
人間の皮膚表面には常在菌がいつもいて、悪い感染力のある菌からバリアのように守ってくれています。また汗は温度調整のために出る必要があるから出るのです。これらをニオイ軽減のために強制的に止めようとするのがデオドラント剤です。
決してお肌によいものではありません。このためデオドラント剤は常用せず、ここぞという時の短時間用として使用することが大切です。
またデオドラント剤を使用しても汗を完全に止めることは不可能ですし、100%殺菌と表現されていてもそれは試験環境の中でのお話です。さらにアポクリン腺からの汗が衣類に付着することで衣類からニオイは生まれ蓄積されてしまうためデオドラント剤で長時間ニオイを防ぐのは困難なのです。
直接お肌に塗るデオドラント剤は短時間・スポット用に留めることが大切です。
4.まとめ
先日も、娘さんのワキガ臭を気にされているお母さんから相談のお電話がありました。お母さんは娘さんのワキのニオイを確認しても娘さんが気にするほど臭っていないが娘さん本人が悩んでいるのでお母さんもどうにかしたいとの思いだったようです。
こういったケースも軽度のワキガと言えるかもしれません。私は、そのお母さんに「気になっているのは本人だけであるケースが極めて多いんですよ」とお伝えすると、とても納得、安心した様子でした。
ワキガで悩まれている方。特に軽度の方であれば、ほぼ気にする程ではないのが実態です。そして対策するとすれば、あまり神経質にならず出来るだけ汗を小まめに拭くことと衣類のニオイをケアすることがベスト です。それが最も臭わない条件だからです。
お伝えした内容で軽度のワキガの方の悩みが少しでも軽減されれば幸いです。