中学生・高校生のワキガの悩みが消えていく7つの事実と3つの対策
友人から「クサい」と言われるなど何らかのきっかけで「自分はワキガなのだろうか」あるいは「自分がワキガ体質であることに気付き毎日毎日、不安でしかたない」といった悩みを抱えている中学生、高校生のみなさん。あるいは、お子さんがワキガ体質で「体臭が原因でいじめられたりしないだろうか?」と心配されているご両親にぜひお伝えしたいことがあります。
ワキガは特別なことではありません。またワキガ体質だとしても不快なニオイを出す人はほとんどいないのが実態です。しかし本当は不快な臭いなどしていないのに深く悩んでいる中学生、高校生が少なくありません。
実はワキガが深い悩みになってしまう大きな理由は誤った情報が非常に大きな原因のひとつなのです。
この記事を最後までお読み頂ければワキガの不安の迷路に入ってしまった原因と抜け出す方法を得ることが出来ます。それでも、どうしてもニオイが気になる方の為に中学生でも出来て簡単でお金のかからない体臭(ワキガ臭)対策方法もお伝えします。
ぜひ最後までお読み頂き、中学生、高校生の皆さんが、ワキガの悩みから解放され充実した青春時代を過ごされることにお役立て下さい。
Contents
1.中学生・高校生がワキガに悩みやすい3つの理由
中学生・高校生の思春期にワキガが深い悩みになりやすいもの。その理由は3つあります。1.はじめて出逢うニオイであること。2.部活など汗を大量にかく機会が増えること3.学生服やセーラー服など毎日洗濯できない衣類を着用することの3つす。それでは1つずつ確認してみましょう。
1-1.ワキガ臭(大人のニオイ)とのはじめての出会いだから
ワキガのニオイの原料となるのはアポクリン腺という汗腺(汗が出る穴)から出る汗の成分です。しかしこの汗は幼い頃は出ず大人になると出始めることが分かっています。このためワキガ臭は思春期の頃になって出始めるニオイなのです。もちろんワキガ体質でなければ出ることのないニオイです。
(ワキガ体質かチェックする方法は別記事「自分で簡単ワキガチェックして悩みから解放する為の3つの事」にあります)
このためワキガ臭は(成長度合いや男女など個人差がありますが)おおよそ中学生や高校生時代に出始める体臭の一種です。このためワキガ臭は思春期にはじめて出逢うニオイであり慣れていなかったり、違和感を感じたりする可能性が高いのです。
1-2.部活などで汗をかくことが多いから
汗の量が多いほど体臭は強くなります。汗は体臭の原料だからです。そしてワキガ臭は必ず様々な体臭が入り混じった状態で発生します。中学生や高校生になりスポーツを活発にする機会が増えれば衣類が汗臭くなりやすいのは当然です。当然のことですがこのような環境の変化(急にスポーツする期間が増えたなど)によりニオイが気になってしまうことが考えられます。
しかしスポーツの汗は気持ちよいものです。臭くなるのは自然ですしあなた自身が臭いのではなく衣類が臭くなるだけです。安心してスポーツに取り組んで欲しいものです。
1-3.毎日は洗濯しない衣類(学生服など)を着るから
中学生、高校生になると男性であれば学生服、女性であればセーラー服など毎日洗うことのない衣類を着用する機会が増えます。衣類はとてもニオイが付きやすい性質があります。焼肉屋さんにいくと数日は衣類が焼肉屋さんのニオイがしますね。これと同じく、体臭も衣類に付きやすいのです。この衣類の蓄積臭が原因で体臭やワキガ臭が気になりはじめることも考えられます。
2.ワキガ体質でも不快なニオイの人なんていない
ワキガ体質というと、クサい!というイメージかもしれませんが、実はワキガ体質でも不快なニオイの人はほとんどいないのが事実です。逆にワキガ臭は大人になると異性に好まれることさえあるのです。詳しく確認してみましょ!
2-1.ワキガ体質でも不快なニオイの人なんていない
最初に結論からお伝えしておきましょう!ワキガ体質だったとしても全く問題がありません。後ほど詳しくお話しますが、ワキガ体質という体質は確かにあります。そして10人に一人の割合がワキガ体質と言われています。日本の人口が1億人だとすれば1,000万人がワキガ体質なのです。しかし電車に乗っても、街に出ても不快なニオイのする人と出会う事はほぼありません。
ワキガ体質であっても不快なニオイのする人は、ほとんどいないのです。更にワキガ体質は特別な体質でもありません。あなたにとって大切な個性でもあり、大人になれば異性から好まれることさえあるのです。但し、ワキガ体質であろうと、なかろうと体臭エチケットは大切です。具体的な体臭エチケット対策も後ほどご紹介します。
2-2.大人になるとワキガ臭は異性に好かれることもある
後ほど詳しくお話しますが、ワキガ臭には役割があり、本能的に自分と異なる遺伝子をもつ異性をひきつける役割があるとされています。動物達は子孫を残すためにニオイで異性を嗅ぎ分けているのです。人間もその名残があり、それがワキガ臭=フェロモン臭といわれているのです。
もちろんワキガ臭も汗臭の一種ですので不衛生にしていれば、ワキガ体質であろうとなかろうと不快な臭いになるのは当然ですが、普通に清潔な生活をしていればワキガ臭は異性に好かれることもあるのです。顔かたちに好みがあるように、その人のニオイにも好みがあるのです。
まずは多くの人がワキガで不安になってしまう原因から確認していきましょう!
3.不安をあおるネット情報とニオイの注意点
「かっこ悪い」とか「デブ」などと言われるのに比べて強烈なショックを受けやすいのが「クサい!」と言われることです。「クサい!」と言われると、どうして傷付くのでしょう?そこにはニオイと脳の仕組みが関係しているようです。
ニオイの感覚を嗅覚と言いますが、ニオイを感じる目的のひとつに「危険を察知する」という役割があります。分かりやすく言えば火に近づく前にこげたニオイで何かが燃えていることを察知したり、食べる前にニオイで腐っていないか察知したりするようなことです。
脳化学的に言うとニオイは脳の大脳辺縁系(古い脳)に直接届く唯一の感覚であり、人間の本能や感情と深く結びついているため、嗅覚(ニオイ)は最も感情を刺激する感覚なのです。
「クサい」と言われると傷付きやすいのは、このようにニオイは本能的感覚だからです。「クサい」と言われるだけで理屈抜きで「お前は危険だ」「近寄るな」と言われたかのような感情がわき立ってしまうからなのです。
このため「クサい」と言った側は軽い気持ちで言ったとしても「クサい」と言われた方は深く傷付いてしまいやすいのです。しかし後ほど詳しくお話しますが、この「クサイ」という感覚は実は非常に曖昧なものですので、自分で自分を「クサい」と決め付けないことが大切です。
次はワキガの悩みをあおるネット情報の注意点について確認していきましょう!
3-1.ネット情報に振り回されないことが大切
ワキガで悩む中学生や高校生の皆さんは、きっとスマホやパソコンで「ワキガ 対策 」と検索し、対策方法などを調べたことがあるかと思います。その検索結果、表示されるページを見るとほとんどがワキガグッズの紹介ページになっています。
「ワキガクリーム 」「ワキガ用石鹸」「ワキガ用サプリメント」などほとんどのページでワキガ対策商品が紹介されています。中学生、高校生の皆さんにとって金額的にとても購入が難しい高額のものが多いのも特徴です。ワキガ臭があたかもなくなるかのような記事を読めばどうしても使用してみたくなるのは当然だと思います。
しかし安心して下さい。これらのワキガ対策グッズは購入する必要はありません。理由はほとんど効果がないからです。
効果がない理由は、専門的な説明をするまでもありません。クリームは汗が出れば流れてしまいますし、石鹸で洗っても汗が出る以上臭いは発生します。またワキガは体質ですのサプリで改善できるものではない のです。
しかしワキガ対策グッズは非常に売れています。それはワキガで悩む人達の不安をあおり、あたかも解決するかのように見せているからです。端的にいえば売るためにワキガの不安をあおっているページばかりなのです。このようなネット情報に振り回されないことが大事です。
大丈夫です。ネットで販売されているワキガ対策グッズを使用せずとも体臭(ワキガ臭)は防げるのです。(詳細後術)ただ気にし過ぎると本当にニオイは強く感じてしまうものですので、その点を次で知っておきましょう!
3-2.気にし過ぎると臭く感じてしまう
人間には五感(見る・聞く・味わう・嗅ぐ・感じる)があります。これらの五感は意識を集中するほど敏感に感じるのが脳の仕組みです。
例えば授業中に漫画を読んでいれば先生の話している内容は全く覚えていませんね。しかし先生の声は聞こえていたはずです。聞こえていた声ですが内容は覚えていない=聞いていなかったのと同じ現象が起きているのです。逆に音に意識を集中するミュージシャン達は、かすかな音の違いを感知します。音に意識を集中しているからです。
これはニオイという嗅覚にも全く同じ現象が起きるのです。クサいのでは?とニオイに対し必要以上に意識を集中すると実際より強くニオイを感じてしまうようになってしまうのです。言い換えれば、気にし過ぎるとニオイは強く感じるものなのです。
もし今、あなたがワキガの臭いが気になって苦しくて苦しくてしかたないような状態であれば、過度にワキガ臭に意識を集中し過ぎているのかもしれません。しかしそんなあなたに「気にするな」といっても気持ちが軽くなるものではありません。それが脳の仕組みです。
脳は否定語を検知できないからです。「赤い像を想像しないでください」と言われた瞬間、「赤い像」をイメージしてしまうように「気にするな」と繰り返すほどニオイに意識が集中してしまいます。ですので「気にしないように」とは言いません。変わりに告ぎの章でワキガ体質がいかに問題ないものかということを「ワキガの悩みが消えていく7つの事実」としてお伝えします。その事実を知るだけでワキガ(ニオイ)への意識が軽くなるはずです!
4.ワキガの悩みが消えていく7つの事実
ここではワキガ体質は全く問題ないこと。悩む必要のないことを5つの角度から事実をお話します。
4-1.世界的にみればみんなワキガ体質
まず大きな視点でワキガを見てみましょう!ワキガ体質の人工的割合を世界的にみると欧米人は80%、黒人はほぼ100%ワキガ体質です。どんなハリウッドスター達もほとんどがワキガ体質なのです。しかし欧米人でワキガで悩む人はいません。個性として自分のニオイが存在するのは当然ですし、逆に必要なものだからです。
日本人がワキガで悩む理由のひとつに日本人のワキガ体質は10%と少数派であることも影響しているかもしれません。「長いものには巻かれろ」という諺があるように「回りと同じでいたい」という欲求が強いと少数派であるワキガ体質を悩みとしてしまいがちです。
もちろん汗を吸い取った衣類を着替えなかったり不衛生による体臭は他人に不快感を与えるのは当然ですが、健康で清潔にしていて発生する体臭(ワキガ臭を含む)は個性であり必要なものなのです。
4-2.体臭(ワキガ臭)は必要なもの
ワキガ臭を含む体臭は無い方が良いと思っていませんか?実は体臭は絶対に必要なニオイ(香り)でもあるのです。もちろん不衛生により発生する体臭の話しではありません。毎日お風呂に入り、着替えるといった基本的に清潔な生活をおくりながらも発生する体臭です。
赤ちゃんの体臭(ニオイ)は不思議と「守ってあげたい」という感情を沸き立たせます。また愛する恋人のニオイは愛しさや愛情を強くします。逆に恋人が完全に無臭だったとしたら何となく寂しく感じませんか?このように体臭(ワキガ臭)は一人一人に与えられた個性としての香りであり、あるのが自然で必要なものなのです。もちろんワキガ臭も含めた体臭です。
4-3.ワキガは曖昧で適当なもの
そもそもワキガとは非常に曖昧なものです。どの位のニオイがするとワキガなのか?という決まりがありません。数値化することも定義することも出来ません。専門的に言えばアポクリン腺という汗腺が多い人がワキガ体質となりますが、どの位のアポクリン腺があるとワキガであるというような決まりは無いのです。
医師によるワキガの診断方法は、アポクリン腺の存在と実際に患者さんのワキの下のニオイを嗅いで診断します。しかし医師の嗅覚が万人に共通することもあり得ません。主観的なものです。このように「ワキガは非常に曖昧で適当なもの」ということを知っておきましょう。逆に曖昧だからこそ悩みやすいのかもしれません。
4-4.ワキガ臭を感じる人によっても様々
さてワキガ臭は曖昧で適当なものであることはお話しましたが、この曖昧なワキガ臭を感じる側の感覚も様々です。Aさんのワキガ臭(体臭)をBさんは不快と感じるかもしれませんが、Cさんは全く不快に感じなかったりするのです。
ワキガ臭は感じる側によって不快であったり不快でなかったりするためワキガ自体も曖昧かつ感じ方も曖昧です。このようにあなたの体臭やワキガ臭は不快なものであると決めつけられるものではないのです。
4-5.体臭(ワキガ臭)やニオイは感情が影響している
さらにワキガ臭やニオイというものがいかに曖昧かという例を別の角度からお話します。特に感情が豊かな女性に強い傾向があるのですが、例えばタバコの臭いが大嫌いな女性でも、大好きな俳優が隣にいてタバコを吸われたら、結構許せてしまったりします。しかし逆に大嫌いな人に隣でタバコを吸われたら強烈な嫌悪感を抱くでしょう!
このようにニオイは、その人の印象と強く影響しあっています。逆に言えば好感を持つ人の体臭(ワキガ臭)であれば多少臭くても不快に感じないとも言えるのです。
4-6.ワキガと体臭の区別は困難(誰でも臭くなる)
様々なサイトで説明されているワキガ臭の発生原因は、アポクリン腺という汗腺から出る汗の成分をエサにワキガ菌が繁殖することにより発生すると説明されています。しかし本当の実態を説明されているサイトはほとんどないのが実情です。
ワキガ臭とはアポクリン腺の汗を原料とするニオイだけで存在することは無いのです。必ず他の体臭と入り混じっています。アポクリン腺が発達している人がワキガ体質ですが、アポクリン腺から汗が出なくでも不快な体臭を発している人はいくらでもいます。「ワキガ体質だから不快な臭い、ワキガ体質でないから不快でない臭い」ということはないのです。
実際、ワキガ手術をしても全く臭いが消えないと悩まれている人達の中に、そもそも気になっていた臭いがワキガ臭(アポクリン腺の汗が原因の臭い)ではなかったということもあるそうです。
ワキガとは何か?が曖昧で適当であると同時にワキガ臭と体臭の区別も非常に困難なのです。大切なことはワキガであろうとなかろうと清潔に体臭エチケットを心がけることです。(具体的対策方法は後術)
4-7.異性に好まれることさえある(ワキガ臭は必要な個性)
2-1.でもお話しましたがワキガ臭は異性に好まれることさえあります!少し専門的なお話になりますがワキガ臭発生の仕組みから確認してみましょう。
汗が出る穴を汗腺といい人間にはアポクリン腺とエクリン腺の2種類があります。エクリン腺は誰もが全身に存在し、汗が蒸発する際の気化熱により体温調整することが主な役割です。ワキガ臭の原料となる汗が出るアポクリン腺は活発な人とほとんど汗が出ない人がいます。アポクリン腺から汗が出る人がワキガ体質となります。
ワキガ臭はアポクリン腺から出る汗により特徴的なニオイ=フェロモン臭を出すことが役割と言われています。このフェロモン臭は自分と遺伝子の異なる異性を引き付ける役割があります。遺伝子の異なる異性と結ばれることにより抵抗力の高い子孫を残すためです。動物はアポクリン腺が非常に発達しており異性をニオイで本能的に嗅ぎ分けているのです。この名残が人のアポクリン腺といわれています。
端的に言えば、ワキガ体質の人のニオイは、大人になって本当に相性のよい異性から好まれる可能性が高いとも言えるのです。しかし出来ることならニオイなんて出したくないという方が多いかもしれません。そこで次はこのニオイのエチケットについてのお話に入っていきましょう!
5.ワキガや体臭が他人に伝わる仕組み
ワキガ臭というとワキの下が臭っていると思っていませんか?実は他人に臭いが伝わってしまうのは、地肌からではなく衣類が原因であることが大半なのです。クサイのは衣類なのです。
もちろん裸になってワキの下に他人が鼻を近づければ多少なりともニオイがするのは当然です。しかし他人が自分のワキの下に鼻を近づけるようなケースは日常ではありえません。少なくとも数十センチの距離があるはずです。この数十センチ離れた相手に自分のニオイが伝わっていく原因は衣類にあるのです。その流れを確認してみると
1.ワキの下や体から汗が出ます。
2.汗は直ぐに衣類に付着します。
3.衣類に付着した汗をエサに常在菌(ワキガ菌含む)が繁殖します。
4.菌は繁殖する際の老廃物としてニオイ物質を排出します。
5.排出されたニオイ物質は衣類に付着、蓄積されていきます。
6.衣類に蓄積されたニオイ物質が一定量を超えるとニオイ物質は空中を浮遊し他人の鼻に入ると「クサイ」と感じられます。
ニオイというのは小さな小さな粒だと思って下さい。ワキガ臭や体臭というニオイの粒が少なくとも数十センチ離れた相手まで飛んでいくには、衣類に蓄積されたニオイの粒が飽和状態になったり、汗が蒸発する際に一緒に浮遊することにより他人の鼻まで飛んでいきクサイと感じられてしまうのです。体臭やワキガ臭がクサい場合、ほとんどの場合、衣類がクサいのが原因なのです。
ちょっと角度を変えて足に着目してみると、足がクサいのは素足ではなく靴下(衣類)です。裸足で過ごす海水浴場やプールで足のクサい人と出会うったことはありません。素足だとニオイが蓄積されないからです。このように体臭はワキガ臭も汗臭も足臭もクサいのは衣類がクサいため衣類のニオイ対策がとても効果的だということを覚えておきましょう!
6.ワキガ臭を出さない為の3つの対策
さてここからは中学生、高校生でも可能なお金を掛けずにワキガ臭、体臭対策をする方法のご紹介です。ワキガ臭対策といっても特別なことはありません。基本となるのは3つの対策です。この3つでワキガ臭ケアが可能ですのでぜひ実行してみて下さい。
6-1.衣類臭対策
4章でお話した通り、他人にニオイが伝わるのは衣類に蓄積されたニオイ物質が原因です。このためワキガ臭対策で最も効果的な方法は着替えることです。着替えた直後は体臭やワキガ臭は激減します。もともと他人にニオイを拡散していた原因は衣類なのですから当然、着替えればニオイはなくなります。
問題は、着替えても一定時間を過ぎれば再び汗が出て菌が繁殖しニオイが蓄積されていくことです。このニオイ発生を出来るだけ防ぐには菌のエサとなるのは汗を小まめに拭く事(詳しくは次でお話します)と衣類にニオイを蓄積させない事が大切です。
例えば学生服やセーラー服など、毎日洗濯しない衣類は、日々ニオイが蓄積されがちですので注意が必要です。先ほどもお話しましたがニオイとは小さな粒です。臭くなった衣類はニオイの粒が付着しているというイメージです。このため毎日洗えない衣類を着用した後は、風通しの良いところで陰干ししてあげるようにするだけでもニオイの粒は放出されます。
運動着などは、毎日洗濯できるので問題ありませんが、汗を多く吸い取る分、臭くなりやすいので運動時間中に着替えればニオイは激減します。また運動着が臭くなりやすいのはワキガ体質でなくとも同じです。誰でも汗を多く吸い取った運動着は、数時間後には臭くなるものです。
6-2.清潔
ワキガ体質の人もワキガ体質でない人も体臭の原料となるのが汗です。このニオイの原料である汗は出た直後は無臭です。サウナ風呂の中で滝のような汗を流しても臭くないのは汗が無臭だからです。しかしこの汗をエサに常在菌が繁殖すると菌の老廃物としてニオイが出ます。よってニオイが発生する前に汗を拭きとることはワキガ臭を含む体臭ケアにとても有効なのです。
汗を小まめに拭くといっても様々な場面があり直ぐに汗を拭けず時間が経過すると汗がベタベタになることがあります。そんな時は、濡れたおるやデオドラントシートなどで拭きあげると気持ちも良いですしベタベタになった汗もうまく拭き取ることが出来ますのでお勧めです。
6-3.洗浄
体臭、ワキガ臭ケアの基本中の基本が洗浄です。洗浄は皮膚表面の汗と菌とニオイを洗い流し、一旦全てをリセットするからです。ただし特別な石鹸は必要ありません。大手の花王石鹸などで充分です。石鹸の種類より大切なことは洗い方です。
1.湯船につかったり充分にシャワーを浴び、皮膚表面の汚れを浮かすこと。2.泡立て網(100円ショップで購入可能)などを利用し細かい泡で洗うこと。細かい泡は皮膚の凹凸の中まで洗浄してくれます。3.素手でやさしく洗うこと 4.しっかり洗い流すことの4つが洗い方のポイントです。またゴシゴシ洗いは禁物です。皮膚表面が荒れてしまうと悪い菌の繁殖を促しかえってニオイが強くなりかねないからです。
また夜の入浴はもちろん大切ですが、就寝中に大量の汗(コップ1杯分)が出ますので、朝起きたら登校前にシャワーをあびて付着した汗を洗い流してから登校するとニオイが発生するまでの時間が長くなりますのでお勧めです。
7.まとめ
ワキガ体質は決して特別なことではありません。常識的に清潔な暮らしをしていれば全く問題ないことです。多くの場合、自分のワキガ臭を最も気にしているのは自分自身である場合が多いのです。
ご紹介した「ワキガ体質でも心配いらない7つの理由」の中でもお話しましたが、臭いは感情と深く影響しあっています。このことから好かれる人間性であれば、その人の体臭が万が一多少不快であったとしても不快に感じ難いということです。
通常、ワキガ体質であることは、ほとんど分かりません。ワキガ体質であっても不快な臭いなど出ていません。ワキガ体質であっても皆さん恋愛も結婚もされています。人生を楽しんでいます!
ワキガ体質であることの障害があるとすればひとつだけ。それは自分が自分のニオイを嫌い悩んでしまうことではないでしょうか?どうか世界にひとつだけの個性である自分のニオイを大切にし、自分らしく生きて頂くことにお役に立てば幸いです。