ワキガ対策に有効なボディソープの選び方と効果的ワキガ臭抑制方法
ワキガのニオイの悩みはつらいものです。だから何とか少しでもニオイを抑えたいという思いからワキガ用ボディソープを購入しようとしていませんか?でも少しだけお待ち下さい。実は、確かに洗浄は大切ですが洗浄とワキガ臭の抑制は全く別次元の事なのです。
ここではワキガ対策としてのボディソープの役割を明確にし、効果の期待できないボディソープを見分ける方法と共に自分に最適なボディソープの選び方、さらにボディソープでは不可能なワキガ臭を抑制する方法についてもご紹介して参ります。
最後までお読み頂ければ本当のワキガ臭対策のポイントが分かりニオイを抑制できるようになります。どうかこれからの体臭、ワキガ臭エチケットにお役立て頂ければ幸いです。
Contents
1.ワキガ対策としてのボディソープの役割
ワキガ対策において洗浄はとても大切であることは確かです。その理由は身体表面に付着した汗、菌、ニオイなどの汚れを洗い流すことだからです。いい方を変えれば、洗浄は身体表面の汚れを落としリセットする事とも言えます。
洗浄直後はワキガ臭の原因となる汗、菌が洗い流されるため当然ニオイは消えます。しかしどんな優れた成分が配合されたボディソープで洗浄しても汗が出る以上、ボディソープで長時間にわたりワキガ臭を抑制することは出来ないのです。
ワキガ臭の原料となる汗を止める制汗作用、ニオイを作り出す菌を退治する抗菌作用のある成分が配合されていても洗い流した瞬間ほぼ無くなります。また微量残ったとしても汗が出る以上、そのような成分は流れてしまうため効果が期待できません。以上からワキガ対策としてのボディソープや石鹸の役割はニオイを含む汚れのリセットでありワキガ臭抑制効果は無いと言っても過言ではないのです。
2.高額なボディソープはもういらない
もしワキガ臭抑制が目的でボディソープをお探しであれば、高額なボディソープは必要ありません。前述したようにボディソープはあくまで汚れのリセット用でありワキガ臭を抑制する効果はないからです。しかしワキガ用ボディソープの販売サイトを見ると、あたかもワキガ臭が抑制されるような表現があるのも事実です。
次はワキガ用ボディソープにワキガ臭抑制効果が期待できない理由と価格帯を示し、それでもワキガ用ボディソープが売れている理由について確認しておきましょう!
2-1.ボディソープにニオイ抑制効果は期待できない
既に概要はお話しましたがボディソープにワキガ臭抑制効果はありません。多くのワキガ用ボディソープには制汗成分、抗菌成分、消臭成分が含まれているとニオイ抑制効果があるかのように表現されています。
しかし洗い流した瞬間、どんな成分もほぼ流れてしまうというのが事実です。その結果、制汗、抗菌、消臭効果は無くなるといって過言ではありません。さらにどんな素晴らしいエキスが配合されていてもアポクリン腺から汗が出る以上、ワキガ臭は発生します。さらに後ほど詳しくお話しますが衣類に汗が付着すれば衣類からワキガ臭は発生蓄積されるのです。
止めをさすようですが、更に配合エキスの効能はかなりグレーゾーンの表現のものが多く、エキスの配合%や効果を実証するエビデンス(根拠となる実験データなど)が開示されているものは皆無なのが実態です。しかし「消臭に効果があるとされる●●エキス配合」等と表現し、あたかもワキガ臭に効果があるかのように見せかけ販売されているものが多いので注意が必要です。
配合されている成分に抗菌力、制汗力、消臭力が仮にあったとしても洗い流されてしまうのですから意味がありませんね。
2-2.高額でもワキガ用ボディソープが売れている理由
ワキガ用ボディソープやデオドラントボディソープは、大手石鹸メーカーが販売するボディソープと比べると10倍前後の価格で販売されているのが実情です。石鹸の老舗メーカー「牛乳石鹸共進社株式会社」が販売するボディソープバウンシアボディソープの1cc当たりの単価は1円に対し、ワキガ用のボディソープは1cc当たり7円から12円もするのです。
では効果が無いのに高額なボディソープはどうして売れているのでしょう?それはネットの影響が非常に大きいと考えられます。例えば「ワキガ ボディソープ」と検索してみて下さい。検索結果の1ページ目に表示されるサイトのほとんどがアフィリエイトサイトです。あたかもボディソープがワキガ臭に有効かのように表現されているものが大半です。
アフィリエイトとは商品をサイトで紹介し売れると手数料がもらえる仕組みです。高額なものほど手数料も多くもらえるため、アフィリエイター達の多くは効果の有無より儲かる商品(手数料の高い商品)をランキングなどで1位に表示する傾向が強いのです。
とても残念なことですが「ワキガで悩まれている人にとってニオイが改善されるのであれば10倍の価格でも購入したくなる」心理を利用しているとしか思えないのが現状です。繰り返しになりますが洗浄はリセットであってニオイ抑制にはなりません。大手の価格が出ごろなボディソープや石鹸で充分なのです。
3.ワキガ臭リセットに有効なボディソープの選び方
ボディソープの選び方の前提として、洗浄はニオイや汚れのリセットであるのでニオイ対策の観点から見れば「ボディソープの種類は何でも良いのです。」しいて言えば直接お肌に使用するものなので大手メーカーのものをオススメします。
大手がオススメの理由は、大量生産によりコスト的に安いという点と安全性のエビデンス(証拠・根拠)がしっかりしている可能性が高いからです。肌を洗うボディソープは本来、化粧品か医薬部外品の認可が最低限必要です。これらの認可がとれていないボディソープも多々販売されていますので注意が必要です。
これから、オススメボディソープの紹介や選び方をご説明しますが、あくまで筆者のオススメのものですが参考になれば幸いです。
3-1.オススメ老舗メーカーのボディソープ
前述しましたが、石鹸やボディソープは大量生産するほど、生産コストは安くなります。このため実際に使用してはおりませんが筆者は石鹸大手の会社の製品、歴史のある会社(信用のある会社)の製品をオススメします。例えば「牛乳石鹸良い石鹸」のCMでおなじみの牛乳石鹸のボディソープ「ミルキィ」など。
100年以上の石鹸製造の歴史のある老舗メーカーということからも安心度は高いです。牛乳石鹸のWEBサイト amazonでも購入可能です550ml 430円
3-2.amazonレビューで最適ボディソープを見つける
再三に渡り繰り返しになりますが洗浄はリセットが目的ですのでボディソープは何でもよいのです。大切なことはボディソープの種類より洗い方です。(洗い方は後術)
自分に適したボディソープを選ぶ方法としてamazonのレビューを活用する方法があります。レビューは基本的に使用者の生の声です。刺激性や香り、洗浄力、保湿性など実際に使用した方々の感想はとても参考になります。ただレビュー数が少ないものはあまり参考になるとは言えません。
これは筆者の考えですので一概には言えませんが、レビュー数が50以上、★評価は平均4.0以上の評価のあれば評判もよい製品である可能性が高いと言えるのではないでしょうか。
ちなみにamazonで「ボディソープ」と検索してみるとバウンシア ボディソープ ポンプ付 550mL(484円:2017年3月13日現在)のレビューが144件、レビュー評価4.3ですので結構オススメですね。
注意点は悪い評価のレビュー(意見)も確認しておくと安心です。特にご自身が気になる点(洗浄力、保湿、泡立ちなど)で懸念される意見が多い場合など、購入前にある程度、情報を得ることが出来るからです。
いずれにしてもボディソープの種類にはそれほどこだわるよりも、はるかに大切なことは洗い方です。次はその洗い方について確認して参りましょう。
4.大切な事はボディソープの種類より洗い方
ここでご説明する洗い方のポイントはワキガ臭に限ったことではありません。身体について汚れ、菌、ニオイを洗い落とす際のポイントとなりますので順を追って確認していきましょう!
4-1.皮膚表面の汚れを浮き立たせる
まずは洗う前に皮膚表面の汚れを浮き立たせましょう。具体的には湯船に10分ほどつかり皮膚表面をふやけさせると同時にアカや汚れが落ちやすい状態にします。湯船につかれない場合も、シャワーをしっかり浴び汚れを浮きただせてから洗うようにすることが大切です。
4-2.泡は細かくして洗う
皮膚表面を顕微鏡でみると凸凹しています。この凹凸の中の汚れまで洗うには、泡が細かいほど汚れが落ちます。細かい泡が皮膚表面の凹凸の中まで洗浄してくれるからです。細かい泡にするには泡立てネットを利用すると便利です。100円ショップでもamazonなどでも購入が出来ます。
4-3.素手で優しく洗い、充分にすすぐ
まず絶対やってはいけない洗い方はゴシゴシ洗いです。目の荒いタオルなどでゴシゴシ洗うと汚れが落ちるような気分になりますが返って逆効果です。
皮膚表面はバリアのように常在菌でおおわれているのが健康な状態です。常在菌は悪い感染力のある菌から私達を守ってくれているのです。しかしゴシゴシ荒いをするとこの常在菌バランスが崩れ悪い菌が繁殖しやすくなり返って悪臭が発生する原因になりかねません。
背中など手が届かない所はタオルを使用しないと洗えませんがワキの下や手の届く範囲は皮膚を傷めないよう細かくした泡を手にとり素手で優しく洗うのがオススメです。また汚れを含む泡などが残った状態だと菌の繁殖を促すことになりますので最後は充分にすすぐことも重要です。
4-4.よく乾いてから衣類を着る
お風呂から出た直後、汗が出ていたり拭き残しなど体が濡れている状態で衣類を着用ないことが大切です。体が濡れた状態で衣類を着用すれば衣類は濡れてしまいます。その水分はニオイ菌が繁殖しやすい環境となり衣類が臭くなりやすくなってしまうからです。この後、詳しくお話しますが衣類臭こそワキガが臭う根本原因となるので注意が必要です。
4-5.洗い過ぎると逆効果
少し矛盾するようですが洗い過ぎると臭い抑制にとっても逆効果になります。ゴシゴシ洗いは禁物というお話はしましたが、洗い過ぎて常在菌バランスが崩れると、本来、常在菌に守られていた皮膚表面に悪い菌が感染し悪臭の原因になったり、必要な皮脂まで取りすぎると皮脂を補おうと皮脂の分泌が増加することでニオイの原因になったりします。
夜、一日の汚れをやさしく丁寧に洗うこと。そして就寝中は汗を沢山かきますので出勤前にシャワーを浴びる程度にしておきましょう!
5.効果的ワキガ臭抑制方法
これまでお話したようにボディソープにはワキガ臭のリセット効果はありますがワキガ臭を抑制することはできません。しかし日中、気になるワキガ臭をどう抑制するか(臭わないようにするか)はこれからお話するシンプルな方法で効果が得られますのでぜひ実行してみて下さい。
5-1.ワキガ臭がクサい原因は衣類
ワキガ臭が気になるのは、自分のワキガ臭が他人に感じられることが第一の理由ではないでしょうか?ワキガ臭が発生したとしても他人には全く感じさせない方法があるとしたら、ワキガの悩みはほぼ解決しませんか?そんな方法があるのです。その前にどうしてワキガ臭が他人に伝わるのかを確認しておきましょう。
結論から言えばワキガがクサイのはワキの下ではなく衣類がクサイのです。ワキガ体質の人はアポクリン腺から汗が出ます。エクリン腺からも汗が出ます。皮脂腺からも皮脂が出ます。これらの分泌物は衣類に吸い取られ、これらエサにワキガ菌が衣類の中で繁殖し、繁殖する際に発生するワキガ臭も衣類に蓄積されていくのです。
そして一定量のワキガ臭(ニオイ物質)が衣類に蓄積されると、ニオイは空中を浮遊しはじめます。浮遊するニオイ物質が他人の鼻に届くとクサイと感じられてしまうのです。ワキガ臭は衣類で発生。蓄積・拡散されているのです。この事実を知ったうえでワキガ臭対策をしない限り効果的なニオイ抑制は不可能なのです。
5-2.ワキガ臭拡散を防ぐには着替えが最も効果的
5-1.でお話したように衣類に蓄積されたワキガ臭が一定量を超えると他人にニオイが伝わります。このため最も効果的なワキガ臭対策は着替えることなのです。着替えた直後の衣類にはワキガ臭は蓄積されていません。その状態で他人にワキガ臭が伝わることはないのです。
もちろん一定時間経過すれば再びワキガ臭が衣類に蓄積されていきます。温度湿度などの環境や個々人の体質などによって一概には言えませんが上半身の衣類を着替えれば1時間程度はワキガ臭や体臭が他人に伝わることはないでしょう。
いざと言う時の為に職場などに1着用意しておくのも手ですが、日中にそうそう着替えるのは難しいですね。着替えの代替としては、ワキ汗パッドを利用したり、衣類自体を臭わないようにしておくスプレーなどを利用すると効果的です。
6.まとめ
様々お話してきましたがワキガ対策としてのボディソープはなんでも良いのです。また洗い方も神経質になる必要は全くありません。もちろん清潔であることは大切ですがワキガ臭がするのは、ほとんどの場合、衣類が原因なのです。
従来、ワキガ臭対策製品というとクリームやジェルなど地肌にアプローチするものやボディソープなどの石鹸類などが多く販売されていますが、ニオイが消えた!あるいは激減した!と実感できるワキガ対策のポイントは衣類にあるのです。
どうか簡単で効果的な衣類臭対策により、ワキガ臭を気にする必要のない日々にお役立て頂ければ幸いです。