汗だくのあなたも安心!汗の臭いをケアする5つの対策
夏といえば汗!汗!汗!すると気になるのが汗の臭い。汗の臭いなど体臭はあなたの第一印象に強烈なインパクトを与えます。手っ取り早くデオドラント剤に頼る方も多いようですが、無理に汗を抑えたり殺菌のしすぎは健康にもよくありません。市販のデオドラント剤を使用せず汗の臭いを劇的に防ぐ方法はないのでしょうか?
そんな方法をこれからご紹介します!臭くなりにくい汗にするための汗腺トレーニング法、どっと汗がふき出した時にサッと汗を引かせる方法、安くて安全で効果的な自作消臭剤のつくり方、他人に臭いを拡散しないための衣類臭対策などです。
これからご紹介する汗の臭いを劇的に防ぐ5つの対策を実践頂き、健康的に汗をかきながら臭わない爽やかな夏をお過ごしください。
Contents
1.汗腺トレーニングで臭い汗対策
1-1.臭くなりやすいベタベタ汗と臭くなりにくいサラサラ汗がある
体温が上がれば汗が出ます。これは汗が気化する際の気化熱により体温を調整しているとても大切な人間の機能です。しかし現代人は夏も冷房の中で過ごすことが多く、しかもほとんど動かない(汗をかかない)。するとどうなるでしょうか?
運動不足になると筋肉が衰えるように、汗を抑えてばかりいると汗腺(汗が出る穴)の機能が鈍ってしまいます。汗腺機能が鈍ると汗が出にくくなり汗が濃くなるのです。すると汗の中の塩分や乳酸、アンモニアなどが増えベタベタした臭くなりやすい汗になってしまうのです。
出たばかりの汗は無臭なのですが、この汗をエサにして常在菌が繁殖する際、菌が出す老廃物がニオイです。
この菌のエサとなる汗が濃い汗になると菌の栄養が豊富になるため出るニオイも臭くなりやすいのです。逆に健康な汗はほとんどが水分で菌の栄養も少ないため臭くなりにくいのです。
1-2.臭くなりやすい汗を改善する汗腺トレーニング法
汗腺機能を復活させるには冷房などを使用せず自然のまま汗をかくことや運動することが理想ですが、時間もなく冷房を使用しない生活も困難なのが現実です。そこで入浴を利用した汗腺トレーニングで鈍った汗腺を活性化させ、サラサラな(水分の多い)汗が出るようにトレーニングしましょう!
この方法を実践すれば汗腺トレーニングになるだけでなく、体が温度の変化を速やかに対応できるようになり、冷房や夏バテ解消、さらに一日の疲れを取りリラックス効果もあるのでぜひ習慣にしてみて下さい。
・42度~43度の熱めのお湯を湯船に20cmほどためます。
・そこに手足をつけます。ひじから先と膝が浸かるくらい。
・この状態で10~15分ほど楽な姿勢で手足入浴します。
(5分位系かすると汗腺が刺激され汗が大量に出てきます)
・次に水を加え、ぬるめにした(36度前後)お湯でゆったり浸かります。(10分~15分)先ほど熱めのお湯で交換神経が高まった状態から今度はぬるめのお湯で拭く交感神経が優位になりリラックス効果も期待できます。
以上の手足浴と全身浴を2週間程続けることで汗腺が元気になり、臭くなりにくいサラサラの汗が出るようになっていく ばかりでなく気温の変化にも汗腺が速やかに適応するようになり、冷房や夏バテ解消にも役立ちます。
2.止まらない汗をサッと引かせるための対策
炎天下の中の急な外出で歩かざるを得ない等、様々な要因で汗がふき出て止まらないような場合、すばやく汗を引かせる方法をご紹介します。
夏の汗の多くは体温調整のため発汗します。汗を皮膚表面に出し、汗が蒸発する際に熱を奪い体温を下げるのです。ですので熱くなった体温を下げれば汗の発生量も抑えることが出来るのです。具体的には全身の血液を冷やすことで汗を抑えます。血液を冷やすには皮膚表面を走る動脈を冷やすのが効率的です。
手首や首の後ろ、ワキ、太ももの付け根、膝裏など脈打っているところに、冷えた缶ジュースや冷たいタオルなどを当てることで血液の温度が下がり、全身の皮膚温も下がることで汗を引かせます。数分当てておくだけで汗をすばやく引かせることが出来ます。
3.たった90円!ワキの下の汗臭はミョウバンスプレーで対策
ワキの下の菌の発生を抑えるにはデオドラントクリームや様々な市販のスプレーなどもありますが、安価で安全性が高く(食品添加物にも使用されている)手軽につくれるミョウバンスプレーがオススメです。
ミョウバンスプレーをワキの下やお肌にスプレーしておくことで菌の繁殖を抑え(抗菌)臭いを抑制します。菌のバランスやお肌を痛めるような刺激も少なく無臭で一定の抗菌効果が得られるので大変お勧めです。写真のミョウバンは近くのスーパーで90円で購入したものです。
3-1.ミョウバン水のつくり方
使用期限は冷蔵庫で保存した場合、おおよそ1ヶ月程度はもちますが価格も100円以下で出来ますので2週間に1回程度、新しいものをつくるとよいでしょう!
3-2.ミョウバン水の使い方
つくったミョウバン水の使い方は入浴後やお出かけ前に直接肌にスプレーするだけです。特にワキの下や股や足など汗の臭いが気になる部分にスプレーすることがポイントです。無臭でサラサラですので水をスプレーしている感じです。食品添加物ですので安全性も高く、必要以上に皮膚の常在菌を殺菌することもなく安価なのでふんだんにスプレーすることが出来ます。
4.頭部の汗臭はミネラル消臭剤で対策
4-1.髪の毛の汗臭対策が重要なわけ
髪の毛は細く表面積が大きいため臭い物質を吸着しやすい性質があります。近くでタバコを吸われると直ぐに髪の毛にタバコ臭がつくのもこのためです。
また頭皮は汗や皮脂が分泌も多く(髪の毛で)蒸れて臭いが発生しやすい部位でもあります。このように頭髪は内から外からと臭いが付き蓄積されます。さらに汗などの水分が蒸発する際に臭いを拡散し他人に臭いを運んでいるのです。このため頭部、頭髪の汗臭対策はしっかりしておきたい部位です。
しかし髪の毛用の消臭スプレーというと香料成分が入っているものが多く、不快な臭いと香料が入り混じりさらに不快さを増してしまうようなことがあります。そこで市販のミネラル水を利用した安全で無臭の頭髪用消臭スプレーのつくり方をご紹介します。
4-2.ミネラル水でニオイが消える仕組み
ニオイ分子は必ずプラスかマイナスかの極性がありどちらかに帯電しています。このためプラスにはマイナスをマイナスにはプラスの分子で中和消臭が可能なのです。
これを「イオン交換消臭」や「反応消臭」といいます。ミネラルウォーター消臭の仕組みはミネラル水に含まれるミネラルイオンがアンモニア等のニオイ分子とイオン交換反応を起こして中和消臭を狙うものです。
4-3.ミネラル水消臭剤のつくり方
つくり方は、硬度の高い(ミネラル成分が多い)ミネラル水を購入します。コントレックスなどは断トツにミネラル分の多い硬水なのでお勧めです。
有名なミネラルウォーターのエビアンの硬度が304に対しコントレックスは1468と5倍近い硬度(mg/L)になっています。コントレックス以外でも1000mg/L以上のミネラルウォーターであればOKです。
1.ミネラルウォーターを立てにして1日~2日ほど置きます。するとミネラル成分が下の方に濃縮されます。その後上半分をそっと別の容器に移し(飲み水として使用)下の半分を消臭スプレー容器に移して使用します。(写真のコントレックス1.5リットルはスーパーで170円で購入しました。
2.より効果を高めるため「にがり」を(ミネラル水100ccに対し)5滴~10滴程度ミネラル水に加えます。にがりは高濃度のミネラル分(マグネシウムやカルシウム)が含まれるため、これを加えミネラル濃度を高めます。入れすぎるとネバっとしますのでこの程度が最適です。(写真のにがり170mlはスーバーで500円でした。)以上で頭髪用ミネラル水消臭剤の完成です!
4-4.ミネラル水消臭剤の使い方
つくったミネラル水をスプレー容器に移しよく振ってから頭髪にスプレーします。スプレーするタイミングは出かける前や風呂上りのシャンプー後などに。水分が付いたままですとニオイ分子や汚れを吸着しやすいのでドライヤーでよく乾かしておくことがポイントです。
5.効果抜群の衣類の臭い対策
5-1.効果抜群の衣類の臭い対策
「あの人、汗が臭い」と感じる時、何が臭っているのかというと、その人の衣類が臭くなっているのです。海水浴場やプールなどで体臭や足が臭い人はほとんどいないのです。理由は衣類を着用していないためです。しかし通常私達は入浴時以外、衣類を着用しています。すると、
・身体から出た汗は衣類に吸いとられます。
・衣類に付着した汗をエサに衣類の中で菌が繁殖します。
・菌が繁殖する際、発生する臭い物質も衣類に蓄積されます。
・衣類の臭い物質が一定量を超えると他人の鼻まで浮遊しクサいと感じられます。
体臭や汗が臭いのは衣類が臭いのです。また衣類に付着した汗などの水分が気化する際、臭いを拡散しているのです。
5-2.着替えは最大の汗臭、体臭ケア
汗や体臭が臭いのは衣類が臭っている!ではどうしたら衣類の臭いを防ぐことが出来るのか?最も効果的な方法は着替えることです。あまりにも当然のことですが着替えはそれまで蓄積された汗も菌も臭いもすべてリセットされ一旦ほぼ無臭になります。
このため、急遽の飲み会や人の密着するような場合のために会社などには、下着と靴下、ワイシャツ位は予備で置いておくとよいでしょう。それは面倒という方は、衣類を臭わない衣類にしておく消臭スプレーを使用すると便利です。
直接肌に付けるスプレーと異なり衣類なら殺菌や消臭スプレーをつけても安心です。特に効果が高く一日汗をかいても臭いを抑えられるタイプは抗菌よりもは急速イオン消臭式のスプレーなどがオススメです。
6.まとめ
体臭や汗の臭いは発生するのが自然です。一人ひとりが個性的な体臭が存在するのが自然なのです。ただ他人に不快な思いはさせたくありません。そのためには健康でサラサラの汗を出すことが基本。そのうえで清潔を心がけ、さらにご紹介した安全な消臭スプレーや衣類臭ケアにより体臭、汗臭ケアを実行してみて下さい。