シャンプー選びは無意味!加齢臭を激減させる正しいシャンプーの方法
最近、若い頃には感じなかった頭からの臭いが気になる、もしやこれは加齢臭なのかも?といった場合、加齢臭に効果的とされるシャンプーを使って頭を洗うことで臭いが消える(抑えられる)とお考えの方が多いのではないでしょうか。
口コミや販売ランキングなどを見て、その中でもより効果的なシャンプーを探されていることでしょう。
ですが、頭から発生する加齢臭を落とすには、臭いをしっかり落とす「洗い方」が重要で、シャンプー選びは無意味なのです。
シャンプーの宣伝文句「嫌な加齢臭を落とす!」などのキャッチフレーズや、加齢臭に特化していると表現している商品の効能や成分に惑わされがちですが、臭いを落とす正しいシャンプーの方法を実践すれば、このようなシャンプーは特に必要ないのです。
これからご紹介する、加齢臭をしっかり落とすための正しいシャンプーの方法を実践していただければ、臭いを各段に減らすことができます。是非最後までご覧いただき一度お試しください。
Contents
1.加齢臭を落とすにはシャンプーの方法が重要
まず初めに、加齢臭の原因とは何か、なぜシャンプーの方法が重要なのかをご説明したいと思います。
1-1.加齢臭の原因は酸化した皮脂
人間の皮膚は、皮脂腺から皮脂を分泌し皮膚の潤いを保っています。
年齢を重ねると皮脂腺の中にあるパルミトレイン酸という脂肪酸が増加してきます。これと同時に過酸化脂質という物質も増加します。このパルミトレイン酸と過酸化脂質が皮脂と結合して分解・酸化すると、ノネナールという物質が発生するのです。
40歳前後から、パルミトレイン酸や過酸化脂質の量が増えてくるため、この年齢を過ぎた頃からノネナールの発生と共に加齢臭が増加してくると考えられています。
加齢臭と一言でいっても、単にノネナール単体だけの臭いだけではありません。発生している臭いの種類や強さは人それぞれ違いますし、相手が受ける臭いの感じ方も様々です。
これは、加齢臭が他の臭いと混ざって強い臭いを発する「複合臭」だということです。特に頭の場合は、頭皮の皮脂の臭いと汗の臭いが混ざって、強い加齢臭となってしまう可能性が非常に高くなります。
更に、タバコや整髪料などの臭いと混ざると加齢臭が強くなります。喫煙者であれば、タバコの臭いと混ざり不快な臭いになりますし、男性化粧品特有の香料が入った整髪料などを使っている場合は、その香料と混ざって更に不快な臭いとなってしまいます。
1-2.「加齢臭用シャンプー」より「シャンプーの方法」が重要
このように発生した加齢臭、今回は特に頭の臭いを対策したいと考えた場合に、まず思い浮かぶのがシャンプーではないでしょうか。
加齢臭は皮脂の分泌の多い部位から発生する可能性が高く、頭皮も皮脂の分泌の多い部位の1つです。ですが、加齢臭に効果のあるといわれるシャンプーを購入し、それをただ使うだけで、本当に加齢臭を落とすことはできるのでしょうか。
加齢臭用シャンプーには、抗酸化作用があるといわれている柿渋やローズマリーエキス、消臭効果のあるとされる緑茶エキス(カテキン)などの成分が配合されているものがあります。
これら加齢臭用シャンプーの多くの商品は、加齢臭に効果のあるとされる成分を含んでいる方が洗った後も臭いの発生を抑えることができ、加齢臭の対策には最適であるように表現されています。
ですが、これらのシャンプーを使い、頭を洗って数時間後に絶対に臭わないといった結果の証明をすることはできません。単に洗うだけで加齢臭の発生を抑えられるシャンプーはないのです。
なぜなら、シャンプーに含まれるこれらの消臭成分は、頭を洗った後にすすぎ流してしまうとほとんど残らないのです。
また、配合されている成分は内容量のほんの微量に過ぎません。仮に成分自体に消臭効果があったとしても、配合されている量が少なければ、大きな効果が得られるわけがありません。
「○○成分が入っている」「○○エキス配合」というのは、販売している企業が加齢臭に悩む人達をターゲットに販売するためにつけたマーケティング戦略的な要素が非常に大きいといっても過言ではないのです。
また、加齢臭に効果のあるとされるシャンプーを使っていくら頭を洗っても、人間が生きて代謝している以上、加齢臭の原因である皮脂や汗はまた体の中から発生してきます。
これら皮脂や汗などをいくら洗い流しても、その後またすぐに皮脂や汗は分泌しはじめるのです。現時点では、洗った後に発生する皮脂や汗の臭いまで抑え続けることのできるシャンプーは存在しないのです。
当エチケぴゅあでは、加齢臭を落とすにはシャンプーの種類や成分は重要ではなく、頭皮の皮脂をしっかり落とす「洗い方」が大切であると考え、次にご説明する正しいシャンプーの方法をおすすめしています。
2.加齢臭をしっかり落とすための正しいシャンプーの方法
では、加齢臭をしっかり落とすための正しいシャンプーの方法をご説明しましょう。
まず、読み進めるにあたって、現在ご自分で行っているシャンプーの方法と比較して違っていた場合は、是非これからご説明する方法に切り替えてみることをおすすめします。
基本は皮脂をしっかり落とし、充分にすすぎをすることを意識しましょう。
しかし、しっかり落とすとはいっても、洗い過ぎによって皮脂を必要以上に取り除いてしまうと逆効果になってしまいます。
皮脂は頭皮の保湿を適切に保つ働きをしていますが、皮脂を取り除き過ぎてしまうと、体が頭皮の乾燥を防ごうとするため、かえって皮脂を過剰に分泌するようになってしまいます。下記の手順に従って1日1回を基本としましょう。
手順1:ブラッシングをする
はじめに、シャンプー前にはあらかじめブラッシングを行いましょう。
髪に付いているおおまかな埃や汚れを落とすとともに、かけたお湯やシャンプーが髪の中に通りやすくなることによって、シャンプーの洗浄効果を高めることにつながります。
手順2:予備洗いをする
次に、シャンプーで洗う前にシャワーのお湯で予備洗いを行います。
充分に予備洗いすることで皮脂や整髪料など8割程度の汚れを落とすことができます。また、後のシャンプーの泡立ちをよくする効果があります。髪の表面にシャワーをかけるだけではなく、指の腹で頭皮と髪を揉むようにお湯を充分なじませて洗います。
手順3:シャンプーを泡立てる
シャンプーは必ず手に取り泡立ててから使います。
原液を直接頭につけることは避けましょう。原液が頭皮に残ってしまい洗い残しの原因になるのを防ぐほか、頭につけてからゴシゴシ泡立てることで髪が傷んでしまうのを保護するためです。少量のお湯を加えると泡立ちがよくなります。
手順4:本洗いをする
泡立てたシャンプーを髪全体になじませて本洗いを行います。
洗う順番を、後頭部→側頭部→頭頂部→前頭部などと決めておくと洗い残しを防ぐことができます。予備洗いと同様に指の腹で頭皮を洗いますが、本洗いでは頭皮を「こする」のではなく、頭皮を「揉んで動かす」ようにします。マッサージするようなイメージで洗うとよいでしょう。
手順5:しっかりすすぎをする
最後にしっかりすすぎを行いましょう。
髪や頭皮にシャンプーが残らないように充分流します。すすぎ残しは頭皮のトラブルにつながり、臭いを発生させる原因となってしまいます。洗うときのような動作は必要ありませんが、指で髪を掻き分け髪の内部や頭皮にシャワーのお湯がしっかり行き渡るようにすすぎます。
美容師や専門家などは、シャンプーした時間の2~3倍の時間を掛けてすすぐのが理想だといっていますので、充分過ぎるくらいにしっかりと洗い流しましょう。
3.毎日使えるおすすめのシャンプー
加齢臭の対策をする上でシャンプーの種類や成分によって大きな差がないことは先にもご説明しましたが、とは言ってもシャンプーは毎日するものなので、その中でも出来るだけ効果のあるもの、少しでも臭いの対策になる可能性があるものを使いたいですよね?
あまり過剰な効果は期待できませんが、実際にユーザーさんが使ったものの使用感や感想を判断基準にしていただきたいため、Amazonレビューの口コミ評価、星5つのうち4以上のユーザー評価の高い商品を当サイトで選んでみましたので、参考にして使ってみてください。
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エイチアンドエス フォーメン(h&s for men) 薬用シャンプー スカルプEX
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髪・地肌(頭皮)の表面だけでなく、毛穴に詰まった皮脂までしっかり取り除きながら、大切なうるおいは残します。
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髪本来の強さと美しさが手に入る。
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4.頭以外に加齢臭が発生する可能性の高い部位とは
体の中で頭部は皮脂の分泌が多い部位の1つであることはお話しましたが、次に意識していただきたいのが「背中」です。背中も皮脂の分泌が多く面積も広いため加齢臭が発生する可能性の高い部位なのです。
背中は体を洗う際に手が届きにくくしっかり洗うことができずに洗い残しがちになり、加齢臭が発生する可能性が高くなってしまうのです。
背中から加齢臭が発生するメカニズムとチェック方法、その対策を詳しく解説した、
「その加齢臭、背中かも!?臭わない中高年になるための3つの対策」
の記事も是非ご覧ください。
5.まとめ
加齢臭はシャンプーするだけで継続的に抑えることはできません。シャンプーした後もまたすぐ皮脂は分泌されはじめます。その皮脂をしっかり落とす正しい洗い方を実践することが加齢臭を軽減することにつながります。これを日々続けることが重要なのです。
これにプラスしてお使いの整髪料などを見直して、香料の弱いものに変えてみるなども、頭からの加齢臭を更に軽減することのできる方法の1つです。
ご紹介してきた方法を参考に、是非お役立ていただきたいと思います。