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簡単な2つの口臭チェックでわかる!自分の口臭の原因と対策

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最近、どうも自分の口臭が気になる・・・といった時、口臭があるかどのように確かめますか?

色々なメディアで様々な口臭チェックの方法が紹介されていますが、実際、どれをやったらいいのか解らない方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。

実は、簡単な2つの口臭チェックをするだけで自分の口臭の原因を知る方法があるのです。

これは、口臭が発生する際の原因が大きく2つあり、この2つの原因のチェックをすれば、ご自分の口臭の原因とその対策方法が解るというものです。

特に難しい口臭チェック方法ではありません。これを行って原因を知り適切な対策をすることで口臭を防ぐことに繋がります。是非、今すぐお試しください。

1.2つの口臭チェックを行い口臭があるか確認する

まず初めにご紹介する2つの口臭チェックの方法で、ご自分の口臭を確認してみてください。

1-1.歯ブラシやデンタルフロスの臭いを確認する

1つめは、歯ブラシやデンタルフロスの臭いを確認する方法です。

まず、歯磨きを行います。この時、歯磨き粉を付けずに歯磨きを行ってください。歯磨き粉の香料で確かめたい口臭がわからなくなってしまわないようにするためです。口全体を歯磨きした後、舌の上を歯ブラシで2~3回やさしくなぞってください。

次に歯と歯の間にデンタルフロスを通していきます。できるだけ多くの歯間に通します。

それぞれ終わった歯ブラシとデンタルフロスに臭いがあるか確認します。

1-2.ビニール袋に吐いた息の臭いを確認する

2つめは、ビニール袋に吐いた息の臭いを確認する方法です。

まず、臭いの付いていないビニール袋を2枚用意します。1枚には空気を入れて抜けないように閉じておきます。もう1枚の袋の中にご自分で息を吐いて、これも抜けないように閉じておきます。

1~2分後、先に空気の入ったビニールの臭いを嗅ぎ、次にご自分の吐いた息が入っている袋の臭いを嗅いで、臭いがあるかどうかを確認します。

 

ご紹介した2つの口臭チェック方法で、1つめに行った歯ブラシとデンタルフロスの臭いのチェックは「口腔内からの口臭」があるかを調べる方法、2つめに行ったビニール袋に吐いた息の臭いのチェックは「呼気からの口臭」があるかを調べる方法でした。

それぞれのチェック方法で、何らかの臭いが感じられた場合、この後ご説明する原因が考えられます。それぞれの原因と対策について、

「口腔内からの口臭」があった場合はこちら
「呼気からの口臭」があった場合はこちら

をご覧ください。

2.口腔内からする口臭の原因と対策

2-1.歯周病や虫歯などが原因の場合

歯周病や虫歯などがある場合、口臭を発生させる原因になります。

歯周病とは口腔内の歯垢の中にいる細菌によって歯肉が炎症を起こす症状です。歯と歯茎の間(歯周ポケット)に歯垢や歯石が溜まると、溜まった歯垢の中にいる細菌の代謝によってガスが発生しこれが口臭となります。

虫歯とはミュータンス菌という細菌が作り出す酸によって歯が溶かされていく症状です。虫歯が進行して神経まで侵食するとその腐った神経が臭いを発します。また歯茎に膿ができたり、腫れて出血することでも嫌な臭いを発生し口臭の原因となります。

【対策】

歯周病や虫歯になってしまった場合、自分で治すことはできませんから、まずは歯科医院で診察を受け、歯科医師の判断を仰いだ適切な治療を受け完治を目指しましょう。

さらに治療が済んだ後も、年に1度は歯科医院で歯周病や虫歯がないかチェックを受け、クリーニングを行うなどのアフターメンテナンスを続けることが大切です。

また、歯周病や虫歯にならないためにも、日頃から口腔内の細菌や汚れ、食べかすなどを除去し、口腔内を清潔に保つことが非常に大切です。

それには毎日行う歯磨きが基本となります。ここでは正しい基本的な歯磨きの方法をご説明しましょう。

  1. はじめに一回に使用する歯磨き粉の量ですが、毛先にほんの少し、多くても1cm程度で十分です。付ける歯磨き粉の量が多いと泡立ち過ぎて、細かいところが磨けていなくても短時間ですっきりした「つもり」になってしまい磨き残しの原因になります。
  2. 歯ブラシの持ち方は、手のひらで握ると力が入り過ぎて歯や歯茎を傷つけてしまう恐れがあるので、それを防ぐため鉛筆を持つようにして磨きます。
  3. そして歯と歯ブラシが直角に当たるように磨くのが基本です。歯の1~2本に毛先を当てて細かく動かし10~20回程度磨きます。
  4. また毎回決まった箇所を決まった順番で磨くと磨き残しを防ぐことができます。
  5. これを口全体に行い10~15分程度掛けて丁寧に磨きましょう。

2-2.舌の汚れや舌苔が原因の場合

舌に付いた汚れや細菌は口臭の原因になります。

舌の表面は舌乳頭と呼ばれる細かい突起が密集しており、細かい凸凹構造になっているため、食べ物のカスなどの汚れが付着しやすく、付着したままでいると口臭を発生させる原因になります。

さらにこの舌の汚れを放置してしまうと、口の中にある細菌と剥がれ落ちた上皮細胞のカスなどが結合して生じたプラークが、舌の粘膜に付着する舌苔(ぜったい)となってしまい、口臭を強くしてしまう原因になります。

【対策】

舌についた食べ物の汚れや舌苔は舌磨きをすることで、口臭の発生を抑えることができます。舌磨きする際は硬い歯ブラシなどを使って舌を傷つけてしまわないよう、舌専用のブラシやクリーナーを用意して行いましょう。

まず鏡を見ながら舌ブラシを舌苔や汚れている箇所に軽く当てて、擦るのではなく手前に引くようにして磨きます。この時、力を入れ過ぎると舌を傷つけてしまいますので、あくまで軽い力で行うようにしてください。舌の奥から手前にかけて舌ブラシで磨き、ブラシに汚れがつかなくなるまで数回繰り返します。

ですが、これを1日に何度も行うと舌の粘膜を傷つける原因になります。汚れや舌苔を確認して気になる場合、または、多くても1日1回程度を目安に行うようにしましょう。

また、ガーゼやタオルで舌の表面を拭きとるだけでも効果があり、舌の細胞や粘膜を傷つける心配が少ないためおすすめの方法です。

3.呼気からする口臭の原因と対策

3-1.食べ物やアルコールなどが原因の場合

食べ物に含まれる成分が臭いものや食べ物自体が臭いものが、それらを食べて噛み砕いた際に口の中から直接臭いとなって口臭が起こる場合や、食べ物が胃で消化されたあと、血液によって体内を循環して肺を経由し吐き出される呼気によって口臭が起こる場合があります。

食べ物はにんにくやニラなど食べ物に含まれる成分が臭いの原因のもの、納豆やチーズなど食べ物自体の臭いが原因のもの、この他、口に入れるものとして漢方薬や栄養ドリンクなどの薬が原因のものなどがあります。

アルコールは体内で分解される際に発生するアセトアルデヒドという悪臭成分が主な原因で口臭を発生させます。

【対策】

食べ物やアルコールなどが原因で起こる口臭は一時的な口臭なので、その口臭が発生している際に歯磨きやマウスウォッシュを行う、ガムを噛むなどが口臭を防ぐ主な対策になります。

臭いのある食べ物や料理、アルコールは、体内からその臭い成分が抜けきるまでは、その口臭を軽減させるしか方法がありません。

ガムを噛んで口臭を防ぐにはこちらの記事を参考にしてください。
→ガムで口臭を防ぐには「噛むことの作用」が重要な3つの理由

3-2.誰にでも起こる生理的な原因の場合

寝起きや空腹時、緊張やストレス時などには口臭が起こりやすい状態になっています。

寝起きに口臭が起こるのは睡眠中に唾液の分泌量が減り、細菌が繁殖を繰り返して増殖します。そして口腔内に食べかすや舌に汚れが残っていると、この汚れ成分を細菌が分解し口臭の原因物質を多く作り出すため、嫌な口臭が発生するのです。

また、空腹時や緊張しているとき、ストレスを感じている際は口腔内の唾液が減少しています。唾液は、リラックスしている時に優位となる副交感神経が活発化すると多く分泌されますが、ストレスの増加やスマートフォンなど電子機器の操作時間が長くなったことで、自律神経が乱れ、唾液の分泌が減少している人が増えているといわれています。

さらに口呼吸も口臭を発生させる原因の1つです。鼻が詰まると口から呼吸をした方が楽なため、無意識に口呼吸の習慣が身についてしまった方が起こしやすい口臭の原因です。口呼吸になると口が乾燥して唾液が減ります。唾液は口腔内の細菌の繁殖を抑えたり食べ物などの汚れを洗い流したりする働きがあり、唾液が減ってしまうことによりその作用が低下して口臭を発生させる要因となってしまいます。

【対策】

唾液には口臭を抑えてくれる重要な働きがあります。

ウイルスや歯周病菌などを撃退し口内細菌の増殖を抑える「抗菌作用」、歯の表面や歯間に付着したプラークや食べ物のカスを洗い流し口腔内を清潔に保つ「自浄作用」、口腔内の唾液が減少すると細菌の繁殖が進行してしまうため、口腔内の自浄作用が低下しないよう粘膜を潤し保護している「保護作用」です。

唾液の分泌を促進する工夫をすることでこれらの効果を高め口臭を抑えることができます。

空腹時や緊張しているとき、ストレスを感じている際にも口腔内は唾液が減少している状態になっています。唇や舌を動かしたり、耳周辺や顎の下を痛くない範囲で指圧したり、軽く円を描くようにマッサージすると、唾液の分泌を促すことができます。

また、唾液は噛むことで分泌が促進されます。食事の際はできるだけよく噛むように意識しましょう。

唾液は副交感神経が優勢になり、リラックスしている時に分泌が多くなります。普段からストレスを感じているといった場合はそれだけで唾液が少なくなりがちです。自宅でゆっくり入浴したり、好きな趣味をするなど、意識的にリラックスする時間を増やすように心掛けましょう。

口呼吸になっていると口腔内が乾燥して唾液が減ってしまい口臭が発生しやすくなります。このためにも口呼吸に慣れてしまった呼吸を鼻で呼吸しやすいように鼻づまりや鼻炎などの「鼻自体」の治療を行い改善することが大切です。風邪の一時的な鼻づまりから慢性的な鼻炎や副鼻腔炎・蓄膿症など原因は様々です。この場合、まずは耳鼻科を受診し適切な治療を行いましょう。

口周りの筋肉(口輪筋)の筋力不足も口呼吸になってしまう原因の1つです。近年あまり硬いものを食べない食生活になってきているため、普段の食事から口周りの筋肉が鍛えられず口が緩みがちになって口内が乾燥し唾液が減って口臭を発生させる要因にもなっています。「噛む」という基本的な運動が口周りの筋力強化には欠かせません。普段の食事から噛みごたえのあるものを取り入れてしっかり噛んで食べることを意識しましょう。

3-3.呼吸器系疾患や内臓疾患などが原因の場合

呼吸器系疾患や内臓疾患などが原因で口臭が発生する場合があります。次に挙げる疾患が重度な場合に口臭を発生させることがあるといわれています。

  • 呼吸器疾患:気管支拡張症・肺結核・肺癌
  • 消化器疾患:食道憩室・食道ヘルニア
  • 代謝性疾患:糖尿病
  • 肝機能障害:ウイルス肝炎・アルコール性肝障害・薬物性肝障害
  • 腎機能障害:腎炎・腎不全・腎盂腎炎・腎臓結石

【対策】

これまでご説明した「口腔内から」と「呼気から」の原因に対する全ての対策を行っても口臭が消えないといった場合は、口臭専門の医療機関である「口臭外来」で口臭の専門医に診察・相談することをおすすめします。

歯科的な治療(歯周病や虫歯など)を行っても解決しない場合、口臭外来を受診することで、一般の歯科医ではわからない呼吸器系疾患や内臓疾患などの原因が発見できる場合があるからです。口臭外来では、様々な口臭に対する専門的な検査を行い、その人の口臭にあった治療法を提示してくれるので、何をやっても口臭が消えない場合の最終手段といえるでしょう。

“口臭の「臭いの種類」について” では、実際に口臭にはどんな種類の臭いがあるのでしょうか。
口臭といってもその臭いや強度は様々で、臭いの原因によって発生する臭いの種類(成分)は変わってきます。また、原因となる臭いの成分は1つではなく200〜400種類あるともいわれ、実際に感じる臭いは様々成分が組み合わされた複合臭です。中には特有の臭いが、隠された病気のサインとなっていることもあります。しかし、「この臭いがするからこの病気だ」と断定するのは難しいため、やはり最終的には医療機関で検査を受け、専門医に判断を仰ぐことが必要です。

臭いの原因 臭いの種類(成分)
歯周病や虫歯などが原因で起こる臭い 酢酸、酪酸、硫化物、インドール、アンモニアなど
生理的な原因で起こる臭い 揮発性硫化化合物、アンモニア、アルコール、低級脂肪酸、アミン類、インドールなど
呼吸器系疾患や内臓疾患などが原因で起こる臭い アセトンなど→糖尿病の疑い
アミンなど→肝疾患
アンモニアなど→腎疾患

4.まとめ

ご紹介した2つの口臭チェックをするだけで自分の口臭の原因と対策を知ることができるのをご理解いただけましたでしょうか。口臭チェックを行い、適切な対策をすれば、口臭は防ぐことができます。是非、これらを実践して口臭の予防にお役立てください。

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