注目記事

口臭

寝起きの口臭を改善する1日3つのタイミングで行う対策方法

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る

寝起きに自分自身や家族の口臭が気になるときがありませんか?朝から口臭が気になるなんて、1日の始まりに気分がよくありませんよね。

この寝起きの口臭、実は、1日の中で一番強い臭いを発している可能性があることをご存知ですか?これは寝ている間に起こる生理的な原因によって口臭が発生している場合がほとんどです。

では、なぜこのように寝起きの口臭が強く臭いを発生してしまうのでしょう。今回は、寝起きに口臭が発生する主な原因と、それを抑える3つのタイミングで行う効果的な対策をご紹介します。これを実践すれば、寝起きの口臭を改善することができますので、是非ご覧ください。

1.寝起きに口臭が起こる原因

寝起きの口臭には、次の大きな2つの原因が挙げられます。

1つめの原因は「唾液の減少」によるものです。

睡眠中は起きているときに比べ、唾液の分泌量が減ります。唾液が減ると口腔内にいる歯周病菌や虫歯菌などの細菌が繁殖を繰り返して増殖しやすくなります。そして口腔内に食べかすや舌に汚れが残っていると、この汚れ成分をこれらの細菌が分解し口臭の原因物質である揮発性硫黄化合物(VSC)を多く作り出すため、嫌な口臭が発生するのです。

2つめの原因は「口呼吸」によるものです。

口呼吸になっていると就寝時に口が開いてしまうことにより、口腔内が乾燥して唾液が減り口臭を発生させる要因となります。

この口呼吸になってしまう原因には「鼻が詰まる」症状があげられます。風邪をひいている時や、鼻の疾患「鼻炎」や「副鼻腔炎」などの場合です。鼻が詰まると口から呼吸をした方が多くの酸素を取り込むことができて楽なため、無意識に口呼吸の習慣が身についてしまった方が起こしやすい口臭の原因です。

この大きな2つの原因によって、寝起きに口臭が発生してしまう可能性が非常に高くなります。

2.寝起きの口臭を抑える起床後の効果的な対策

では、寝起きに発生してしまった口臭はどのように対策すればよいのでしょうか。起床後に行うと効果的な対策をご紹介したいと思います。

2-1.起床後の歯磨きはマウスウォッシュを併用する

就寝時に口腔内で繁殖してしまった細菌が原因により口臭が発生するため、起床直後にはまずしっかりと歯磨きを行い、口腔内の細菌を減らすことが第一の対策になります。

しっかりと歯磨きを行った後は、マウスウォッシュをすることで歯磨きでは落としきれなかった歯間や歯茎の歯周ポケットに残った細菌を減らすことができるため、口臭を抑えるにはさらに効果的な方法です。

使用するマウスウォッシュは一般的に販売されているもので構いませんが、刺激が強すぎるものは口の中の粘膜が荒れたりすることがあるため、なるべく低刺激のものを選ぶとよいでしょう。

2-2.朝食をしっかり摂る

唾液は食事の際、食べ物が口の中に入ってきたことによる刺激によって唾液腺から反射的に多く分泌されます。このことからも、朝食をしっかり摂ることは、多くの唾液を分泌させ、口臭を抑える効果が得られるので非常に重要です。

朝食を食べないといった方は、唾液を多く分泌させるためにも、毎日必ず摂るように改善しましょう。

2-3.食後はガムを噛んで唾液の分泌を促進させる

食後はガムを噛んで唾液の分泌をさらに促進させましょう。

歯科予防の先進国フィンランドでは食後にガムを噛む習慣が根付いています。フィンランドでは、日本のように食後に歯磨きをする習慣はほぼありません。これはガムを噛むことによって、食べかすや歯の汚れを絡めとり、唾液が多く出ることによる抗菌効果や自浄効果がある理由が広く一般的に浸透している証拠といえます。

ガムは他の食べ物とは違い、噛んだあと飲み込まないので長い時間噛むことができるため、唾液の分泌される時間も長くなり、これらの効果も長く続くことで口臭を抑えることに繋がるのです。

食後の口臭を予防したいと考えている方は、「食後の歯磨き」から「食後にガムを噛む」ことに切り替えてみてはいかがでしょうか。

3.寝起きの口臭を防ぐ就寝前の効果的な対策

次に、寝起きの口臭を防ぐため、就寝前に予め行うと効果的な対策をご紹介します。

3-1.就寝前は丁寧な歯磨きを行う

先にご説明したとおり、就寝時に口腔内に食べかすや汚れが残っていると、細菌が口臭の原因物質を作り出してしまうため、就寝前には丁寧に歯を磨いて歯垢を取り、細菌を減らしておくことで起床時の口臭を防ぐことができます。

さらに正しい磨き方をすることで、より効果的に口臭を防ぐことができます。

  • 使用する歯磨き粉の量は毛先にほんの少し、多くても1cm程度で十分です。
  • 歯ブラシの持ち方は、手のひらで握ると力が入り過ぎて歯や歯茎を傷つけてしまう恐れがあるので、それを防ぐため鉛筆を持つようにして磨きます。
  • そして歯と歯ブラシが直角に当たるように磨くのが基本です。
  • 歯の1~2本に毛先を当てて細かく動かし10~20回程度磨きます。

これを口全体に行い10~15分程度掛けて丁寧に磨きましょう。

3-2.舌の汚れや舌苔を取り除く

舌についた食べ物の汚れや舌苔は舌磨きをすることで、寝起きの口臭を予防することに繋がります。

舌磨きする際は硬い歯ブラシなどを使って舌を傷つけてしまわないよう、舌専用のブラシやクリーナーを用意して行いましょう。

まず鏡を見ながら舌ブラシを舌苔や汚れている箇所に軽く当てて、手前に引くようにして磨きます。この時、力を入れ過ぎると舌を傷つけてしまいますので、あくまで軽い力で行うようにしてください。1日1回程度を目安に行うとよいでしょう。

3-3.充分に水分を摂り体内の水分を補う

コーヒーなどに含まれているカフェインやアルコール類などは利尿作用があるため、尿の量が増えて体内の水分をより多く排出してしまい、体が水分不足になります。そのため、体内の水分量が減ることで唾液の分泌量も減少する傾向になります。

夜にカフェインを含んだ飲み物やアルコールを飲んだ場合は、普段よりも多く水分を多く摂り、体内の水分を補っておきましょう。その際は、水またはカフェインなどの含まれていない麦茶などがおすすめです。

4.寝起きの口臭を防ぐために普段からやっておきたい対策

4-1.口呼吸の改善を行う

口腔内の乾燥をまねく口呼吸は、口呼吸に慣れてしまった呼吸を「鼻呼吸」に改善することが口臭を防ぐためには重要な対策です。

風邪の一時的な鼻づまりから慢性的な鼻炎や副鼻腔炎など原因はさまざまなので、耳鼻科を受診し適切な治療することです。

また、口周りの筋肉(口輪筋)の筋力不足も口呼吸になってしまう原因の1つです。

近年あまり硬いものを食べない食生活になってきているため、普段の食事から口周りの筋肉が鍛えられず口が緩みがちになって口内が乾燥し唾液が減って口臭を発生させる要因にもなっています。

「噛む」という基本的な運動が口周りの筋力強化には欠かせません。普段の食事から噛みごたえのあるものを取り入れてしっかり噛んで食べるということを意識しましょう。

4-2.歯周病や虫歯の治療を行う

歯周病や虫歯になっている場合も、これらが原因で口臭を発生させる要因になりますので、適切な処置や治療を行うことが口臭を防ぐ対策になります。

歯周病は歯と歯茎の間(歯周ポケット)に歯垢や歯石が溜まると、溜まった歯垢の中にいる細菌の代謝によってガスが発生しこれが口臭となります。

虫歯はミュータンス菌という細菌が作り出す酸によって歯が溶かされていく症状で、虫歯が進行して神経まで侵食するとその腐った神経が臭いを発します。また歯茎に膿ができたり、腫れて出血することでも嫌な臭いを発生し口臭の原因となります。

歯周病や虫歯になってしまった場合、自分で治すことはできませんから、まずは歯科医院で診察を受け、歯科医師の判断を仰いだ適切な治療することがこの口臭の対策になります。

さらに治療が済んだ後も、日頃から歯周病や虫歯が再発しないようにセルフケアを心掛け、少なくとも年に1回は検診を受けてクリーニングなどのメンテナンスを続けることが重要です。

5.まとめ

寝起きの口臭を防ぐには、口腔内を清潔に保ち、唾液の分泌を促すことが重要であるのをご理解いただけましたでしょうか。

ご紹介した3つのタイミングの対策を実践すれば、寝起きの口臭を防いで気持ちのよい1日がスタートできます。是非、日々の生活の中で意識を持ち続けていただければと思います。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る

SNSでもご購読できます

コメントを残す

*