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にんにく料理を食べたときの口臭を消す時間経過別対策7選

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焼肉や餃子など、にんにく料理を食べた後の口臭は誰もが気になりますし、どうにか消すことができないかと思っていらっしゃる方が多いのではないでしょうか。にんにく料理はおいしいけど臭いが・・・と敬遠してしまう場合もあると思います。

そんなときに役に立つ、口臭を抑える効果的な対策を時間の経過別にご紹介していきます。これらを実践することで、あのにんにく臭い口臭を軽減することができます。是非お試しいただきたいと思いますのでご覧ください。

1.にんにくを食べた後の臭いの原因とは

はじめに、なぜにんにくは数ある食品の中でも特に強い臭いを発生するのでしょうか。まずはこの臭いのメカニズムをみてみましょう。

にんにくの細胞の中には、アリインという無臭の化合物が含まれています。一方、別の細胞にはアリナーゼという酵素が含まれています。にんにくを切ったりすり潰したりするとこれらの細胞が壊れ、アリナーゼとアリインが接触すると、アリナーゼの酵素の作用によりアリインは「アリシン」に変化します。この「アリシン」がにんにくの独特な臭いのもとになるのです。

この臭いはにんにくを食べた直後からはじまり、体内に取り込まれた臭いの成分が体の中を循環して抜けきるまでに約16時間掛かるといわれています。夜に食べたにんにくの臭いは翌日の昼頃まで続いてしまうことになります。

現時点ではこの臭いを瞬時に100%完全に消す方法や商品はありません。こうしたことからも、にんにくを食べる前の予防から、食事中、食後、帰宅してから、翌日と、体内から臭いの物質が抜けきるまでは臭いを軽減させる対策をするしかないのです。

では、その臭いを軽減させるにはどうしたらよいのか、具体的な対策を時間の経過別にご紹介したいと思います。

“にんにくの食べ過ぎには注意が必要です”

  • 様々な健康効果のあるにんにくですが、食べ過ぎはかえって逆効果になることもあるので注意が必要です。成人の場合で1日に2~3片までが目安といわれています。この量は、そのまま食べる場合だけでなく、料理に使われている場合も同じです。アリシンは非常に強い抗菌・殺菌力があります。悪玉菌も善玉菌も区別なく死滅させる働きがあり、人間にとって有益な菌まで抑えてしまう場合があるので、食べ過ぎには注意が必要です。たとえば人間の体内で必要なビタミンの生産にかかわる細菌の繁殖を阻害してしまうことで、ビタミン不足を引き起こすことがあります。とくにビタミンB2不足の症状があらわれやすく、まれに口角炎、舌炎、脂漏性湿疹が起こる場合があります。日頃から胃腸に自信のない人や虚弱体質の人、下痢や胃もたれ、胸やけなどの症状がある人は少し控えめにしておいたほうがいいでしょう。

2.にんにく臭い口臭を消す時間経過別対策

【食べる前に予防する対策】

2-1.牛乳を飲んでおく

にんにく料理を食べる前に予めできる口臭対策として「牛乳」を飲んでおくという方法があります。

にんにくの臭いの成分であるアリシンはたんぱく質と結びつきやすいのが特徴です。たんぱく質はアリシンを包み込むように結びつくため、アリシンが体内で嫌な臭い成分になる前に臭いを抑える効果が期待できます。

たんぱく質は、肉類・魚介類・卵類・豆類などに多く含まれていますが、これらを予めにんにく料理の前に多く摂るのは中々難しいと思います。そこで、たんぱく質を含み手軽に摂ることができる牛乳を飲んでおくことをおすすめします。低脂肪乳でも含まれるたんぱく質の量はそれほど変わらないため同様の効果が得られます。

また、同じくたんぱく質の含まれる乳製品にチーズがあります。チーズは牛乳よりもたんぱく質の含有量が多く少量でも効果が高いといえるので、にんにく料理の前にあらかじめ食べておくと口臭の予防になります。特にプロセスチーズやカマンベールチーズが高含有なのでおすすめです。もちろんにんにく料理と一緒に摂るのも同様に効果的といえます。

【食事中にできる対策】

2-2.食事中の飲み物は緑茶にする

にんにくを食べる時に口臭を抑える効果がある飲み物は「緑茶」です。

緑茶には渋み成分であるカテキンが含まれていますが、このカテキンはにんにくの臭い成分であるアリシンを分解する力が優れているといわれています。にんにく料理と同時に摂取することで体内に吸収される前に臭い成分を分解することができ、結果として臭いを抑える効果を得る事ができます。また、濃い目の緑茶は含まれるカテキンの量が多いため更に効果的です。

食後には、体内でアリシンが変化したアリルメチルスルフィドという成分を分解する作用を持っているウーロン茶を飲むのがおすすめです。

2-3.食後のデザートにリンゴを食べる

にんにく料理を食べた後のデザートは「リンゴ」がおすすめです。

リンゴに含まれるリンゴポリフェノールは緑茶に含まれる成分カテキンと同じく、アリシンと反応して臭いを抑える効果があるといわれています。にんにくの臭い成分が体内に吸収される前に食べることで臭いを軽減するので、にんにく料理を食べた後のデザートにはもってこいの食材といえます。

このリンゴポリフェノールは、皮に多く含まれているため、皮ごと食べるのが最も効果的です。リンゴがない場合にはリンゴジュースを飲んでもよいでしょう。若干効果は落ちますが、基本的な作用はリンゴを食べるのと同じです。

【家に帰ってから翌日に臭いを残さない対策】

2-4.水分を多く摂り、ゆっくり風呂に入り汗をかく

にんにくを食べた後、体内に吸収された臭いの成分は、水分を多く摂って汗や尿とともに体外に排出させることが翌日ににんにく臭さを残さないポイントです。

そのためにはまず、帰宅後、普段より多めに水分を摂るようにしましょう。そして、ゆっくり入浴して多く汗をかくことで臭いを汗と一緒に体外へ排出させます。

ゆっくり入浴するためには、半身浴が最適です。お湯の量はみぞおちの辺りまで浸かる程度にし、お湯の温度は38~40度位にします。汗をかくまでは15~20分掛かるので、30分を目安にそれ以降は体に無理のない程度の時間に留めるように行いましょう。ゆっくり汗をかくサウナでも同様の効果があります。

いづれの際も、近くに飲料水などを置きこまめに水分補給をすることが重要です。

2-5.就寝前に丁寧な歯磨きを行う

就寝前には丁寧な歯磨きを行い、にんにくを食べた際の食べかすを口腔内に残さないことが、翌日に臭いを残さないための最も基本的な対策になります。

口腔内に食べかすや汚れが残っているとその食べかす自体が口臭の原因になるのはもちろん、この食べかすや汚れ成分を嫌気性細菌が分解し口臭の原因物質である揮発性硫黄化合物(VSC)を多く作り出すため、更に嫌な口臭が発生する原因となってしまいます。食べかすを残さないことで細菌の繁殖を抑え起床時の口臭を防ぐのです。

少なくとも10~15分程度掛けて普段よりも丁寧に歯磨きすることをおすすめします。また、舌ブラシを使って舌の表面に付いた汚れを落としておくことも効果的な口臭対策になります。

【翌日に残ってしまった臭いの対策】

2-6.一時的に臭いを抑えるにはガムを噛む

翌日になっても口からは残ってしまったにんにくの臭いがするといった場合、ガムを噛むことで対処しましょう。

ガムを噛むと唾液が多く分泌されます。この唾液は「刺激時唾液」と言われ、ガムをはじめ食事をした際に食べ物が口の中に入ってきた刺激によって反射的に分泌される唾液です。唾液は口腔内の細菌の繁殖を抑える抗菌効果や、食べ物のカスや汚れを洗い流し清潔に保つ自浄効果があります。これらの効果で、口臭を抑えることに繋がるのです。

また、ガム自体の味や香料で臭いをマスキング(ごまかす)したり、口の中をスッキリさせることができます。口腔内の細菌は糖類をえさにするため、ガムに含まれる糖類は少ないもの、できれば糖類の入っていないシュガーレスのものを選びましょう。カロリーが低く口の中を酸性にしない甘味料「キシリトール」を使用しているものがおすすめです。

しかし、ガムを噛むだけでは残ってしまったにんにくの臭いを根本から消すことはできません。一時的にだけ短時間でも抑えたいという場合に有効な方法です。

2-7.どうしても消したいときは内服口臭除去薬を飲む

短時間だけ口臭を抑えるとはいえ、先にご紹介したガムを噛むわけにはいかない状況もあると思います。

仕事で相手先への訪問する場合や社内でプレゼンテーションがある場合など、どうしても口臭を抑えたい場合には、内服口臭除去薬を飲む方法があります。エーザイ株式会社のサクロフィール錠です。これは葉緑素の働きで口臭を除去するという医薬品の内服薬で、医師の処方箋がなくても、ドラッグストアや薬局などで手軽に購入することができます。

口臭が気になるからといって常用するのはおすすめできませんが、どうしても口臭を抑えたい場合の最終手段としてこのような商品を使用する対策もあります。

エーザイ株式会社 サクロフィール錠
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3.まとめ

体にも健康面にも良い効果があり、その独特な風味から好きな人にはたまらないにんにくですが、食べた後の口臭を完全に抑えることはなかなか難しいようです。

にんにく料理を楽しんだ後に、急に口臭対策しなくてはいけなくなった場合などに是非参考にしていただければ、少しでも口臭を抑えるのにお役立てできると思います。

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