「なぜか汗が臭い!」そう感じる方に必ず読んでもらいたい原因と対策
そんなにたくさん汗をかいていないのに「なぜか汗が臭い・・」こんな事を考えたことはありませんか?人間は誰もが汗をかき、汗は当然臭いもの。と思っている方もいるかもしれませんが、発汗してすぐの汗は無臭です。ではなぜ汗が臭くなるのでしょうか?実は発汗後に汗のニオイが臭くなる原因には、様々な理由があるのです。
そこでこの記事では、なぜ汗が臭くなるのかを原因別にお伝えし、その改善方法をご紹介していきます。最後までお読みいただければ、具体的な行動に移せるようになりますので、ぜひご一読ください!
1.「なぜか汗が臭い!」そのニオイの正体とは
人間は誰でも汗をかきますが、体臭というと、その原因が「汗が臭い」と思われがちですが、実は汗そのものは、ほぼ無臭です。たとえば、サウナでたくさんの汗を流した直後や、運動をしてたっぷり汗をかいた直後などは、汗は臭くありませんよね。それは、汗そのものが無臭である証拠です。でもそれなのに「なぜか汗が臭い!」と感じることがあるのは、どうしてでしょうか?そのニオイの正体は、臭いが発生する仕組みを知れば納得できるはずです。
人間の体から出た汗は、時間が経つにつれて不快なニオイを発するようになります。まず汗が出ると、垢や皮脂と混ざりあい、汗を栄養にして雑菌の繁殖が始まります。そして雑菌が繁殖する際に老廃物をだすのですが、その老廃物こそが、私たちが一般的に呼ぶ「汗臭い」というニオイの正体です。
つまり汗が臭くなるのは「汗 + 皮脂 + 雑菌」によって発生するニオイなのです。さらに!この雑菌は環境や条件によっては、どんどん増殖するのでさらにニオイが強くなる原因となります。そこで次の章からは、汗が臭くなる原因を5つのパターン別にご説明していきたいと思います。
2.汗が臭くなる5つの原因
2-1.不衛生な生活
汗が臭くなる原因は、汗をエサにして雑菌が繁殖することが原因となります。雑菌は垢や汚れなどを栄養として繁殖していき、その際に出す老廃物として臭い物質を発生させます。よって、不衛生な生活が続くと垢や汚れがたまり、雑菌の繁殖を増殖させる要因となります。前述したとおり本来、人間の汗は無臭です。不衛生な生活は、汗を臭くする原料を貯めているようなものであり、身体を清潔に保てば、たいていの場合は改善されていきます。
2-2.汗腺機能の低下
普段あまり運動をしていない方や冷房の効いた屋内で長時間すごしている方などは、汗をかく機会が少なくなり、汗腺はどんどん使われなくなって衰えるので、汗腺機能が低下してしまいます。汗腺機能が衰えてしまうと、全身から発汗することが上手くできなくなってしまいます。
さらに汗腺が本来の働きができなくなると、汗腺に老廃物などがたまり、これらの不純物が排出されてしまうので、ベトベトした蒸発しにくい汗になり臭いが強くなってしまうのです。
2-3.脂分の多い食生活
毎日の食生活が偏ると汗が臭くなる原因になります。体臭には汗をエサにして雑菌が繁殖した際に出る臭いと皮脂が酸化した臭いがありますが、この皮脂の原料となるジャンクフードや肉類など、脂分が多い食生活を続けると、皮脂の分泌量も増加します。
そして皮脂が増えるほど皮脂の酸化臭も増えるので、より汗が臭くなる傾向になるのです。以上のことからも、脂質の多いバターや生クリーム、揚げ物やスナック菓子などのジャンクフードはあまり取り過ぎないように注意しましょう。
2-4.便秘による腸環循環の悪化
便秘になると排便が困難になるだけではなく、便が長期にわたって腸内に滞留し腸内環境が悪くなることにより汗の臭いが強くなることがあります。
通常、健康な人の場合は、食べ物を消化する際に腸内で生成された臭い物質は、一部は便と一緒に排出され、残りの部分は腸から肝臓へ送られ無臭化し尿として排出されます。そして、その中でも分解されなかった臭い物質は再び腸に分泌され、一部は便として排出され、一部は再び肝臓へ送られて無臭化されます。これが正常な腸肝循環の機能となります。
しかし、便秘などで腸内環境が悪化すると腸肝循環が正常に行なわれず、ニオイ物質の分解・無臭化ができなくなります。よって本来であれば肝臓で無臭化されるはずのニオイ物質が、そのまま血液へ送られ、汗と一緒に出ることにより汗が臭くなる原因になるのです。
2-5.衣類に付着した汗をエサに菌が繁殖
汗が臭くなる原因としては衣類にも注意が必要です。発汗後、汗は衣類に吸いとられます。そして衣類に付着した汗を放置したままでいると、その汗を栄養にして雑菌がどんどん繁殖し、発生した臭い物質は衣類に蓄積されていきますので、衣類の臭いがますます強くなるのです。そして衣類の臭い物質が他人の鼻まで浮遊するために、汗臭いと感じられてしまうのです。襟元やワキ、背中など、汗の分泌が多い場所などは、雑菌が増殖しやすく臭いも強くなりがちですので、しっかりとケアすることが大切になってきます。
3.汗を無臭化させる6つの改善習慣
前章では、汗が臭くなる5つの原因をご説明しましたが、ここでは汗が臭くならないようにする5つの改善習慣のお話しをしていきます。具体的な方法をご紹介していますので、ぜひ実践してみてください。
3-1.清潔を保つための効果的な洗い方
清潔を保つための基本は洗浄です。地肌についた汗や雑菌、臭い物質を洗い流すことで臭いも一度クリアになるからです。洗浄するうえで特別な石鹸などは必要ありません。花王石鹸など一般的な石鹸で充分です。どんな石鹸を使用するかより大切なのは洗い方と皮膚を痛めないようやさしく洗うことがポイントになるので、ここでは効果的な洗い方を具体的にご紹介いたします。
3-1-1.泡立てネットなどでよく泡立てる
まず最初に大切なことは石鹸を泡立てネットなどを使いよく泡立てることです。きめ細やかな泡を作ることで、皮膚表面の凹凸の部分まで入り込み汚れを落としてくれるからです。
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3-1-2.素手で優しく洗う
細かく泡立てたら、素手(手のひら)で洗います。素手で優しく洗うことで皮膚を痛めることもありません。反対に最もやってはいけない洗い方は、硬いボディブラシやナイロンのタオルでゴシゴシと洗うことです。強く擦らなくても、細かな泡で汚れを包み込むように洗うだけで十分に落ちるのです。また皮脂や汗が多く発生する部分は丁寧かつ入念に優しく洗いましょう。
3-1-3.しっかり洗い流す
すすぎ残しの無いように、全身しっかりと洗い流しましょう。
3-2.汗をこまめに拭き取る
小まめに汗を拭きとることが、汗の臭いを抑える基本として有効になります。汗は時間が経過し雑菌が繁殖すると不快な臭いを発生させます。さらに水分が蒸発しミネラル分の濃度が高くなった汗はベタベタになり、濃くなった汗は臭いも強くなってしまいます。
ベタついた汗は乾いたタオルよりも、濡れたタオルやウエットペーパーのほうがより効果的に拭き取れるのでオススメです。また市販のデオドラントシートも手軽で便利です。殺菌成分が含まれているデオドラントシートなら地肌を清潔に保つことも出来ますのでぜひ試してみてください。
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3-3.入浴は汗腺機能を高める半身浴を行う
汗を出す穴のことを汗腺といいますが、運動不足の方や冷房の効いた屋内で長時間すごしている方などは、あまり汗をかかなくなっているため、汗腺がどんどん使われなくなり、汗腺機能が鈍ってしまいます。
要は汗をかく力が減退してしまうのです。すると正常な状態であれば水分の多いサラサラの汗が出るのに対し、汗腺機能が鈍ると濃度の濃い汗が出やすくなり、この濃度の濃い汗は、蒸発しにくいことから皮膚に留まり臭いの原因となるのです。
汗腺機能を鍛えるには毎日の運動も効果的ですが、毎日の運動は時間がなかったり、続けるのが難しい方もいるので、最も簡単で誰にでもできる効果的な汗腺トレーニングとしては半身浴がお勧めです。 ここではその方法を具体的にご紹介しますのでぜひ実践してみて下さい。汗腺トレーニングになるだけでなくストレス解消、睡眠効果も期待できます。
【 汗腺トレーニング入浴法 】
3-3-1.高温手足浴
高温のお湯でまずは手足浴を行います。浴槽にかなり熱めのお湯(43℃~44℃くらい)のお湯をはり手足を暖めます。両手はひじから手先まで両足はひざから下までを10~15分ほどゆっくり温めます。椅子などを利用するのも楽です。全身から大量の汗が出始めたら終了
3-3-2.微温浴
①の湯船に水かぬるま湯を足して36℃くらいで再び10~15分つかります。高温浴で高まった交換神経をしずめリラックス効果も期待できます。半身浴でも全身浴でもかまいません。またこの時、湯船にコップ一杯分の酢を入れるとより効果的です。酢には発汗を促す働きがあり汗腺機能の回復を手助けしてくれる作用があります。
3-4.食生活に野菜や海藻などをバランス良く取り入れる
体臭には汗をエサにして雑菌が繁殖した際に出る臭いと皮脂が酸化した臭いがあることは、2章でもお伝えしましたが、この皮脂の原料となる肉類や揚げ物・ジャンクフードなど脂分が多い食事習慣を続けると皮脂の分泌量も増え、より汗のニオイが臭くなる傾向になります。
また肉類は消化も悪いため腸内で長時間滞在し悪臭が発生します。腸内の悪臭は血流に溶け込み汗と共に臭うことにもつながります。このように脂分の多い食生活は体臭を強くしますので注意が必要です。
それではどんな食べ物がオススメかというと抗酸化作用のある食べ物です。酸化は腐るという意味ですので抗酸化は腐るのを防ぐということになります。抗酸化作用のある食品とはビタミンCやEを多く含んだ食品。もっと簡単にいえば野菜中心の食生活です。
また、野菜類・果物類・豆類だけでなく、ワカメやめかぶなどの海藻類に含まれるヨウ素は体内の余分な脂肪を分解してくる働きがありますので積極的に取り入れていきましょう。
以上、食生活に野菜や海藻などをバランス良く取り入れる食生活は、健康な体に直結するだけでな、皮脂の分泌を少しでも抑えることに繋がるため、積極的に実践していただきたい改善習慣になります。
3-5.便秘改善のためにうつ伏せゴロゴロ寝運動を行う
便秘を改善するために、誰でも簡単にできるオススメの対策をご紹介します。NHK「ためしてガッテン」でも紹介された方法で、1日10分で簡単にできる!「うつ伏せゴロゴロ寝運動」という方法です。この方法を実践した人は、約8割の人が効果がでたということですので、便秘解消にとても有効な方法として期待できますのでぜひ実践してみて下さい。
【 なぜうつ伏せ寝は良いのか 】
腸内細菌は食べ物を分解するときにガスを発生するのですが、便秘の人は便と同時にこのガスも溜まってしまします。そこで、うつ伏せに寝ておなかに体重をかけて圧迫し、ゴロゴロ転がる運動をすると、腸内に溜まったガスを追い出すことができるのです。
すると、動きがにぶくなっていた腸が動きだし、食べ物やガスを腸内で移動させる運動(大ぜん動運動)が活発になるります。大ぜん動運動が活発になると、便が出やすくなるため便秘を解消する効果が期待できるのです。誰でも簡単にできる運動ですので、ぜひ実践してみて下さい。
【 たった10分!うつ伏せゴロゴロ寝運動のやり方 】
1. 夜寝る前に、約10分間たたみやフローリングでうつ伏せに寝た姿勢を保つ
※この時おへその辺りに、座布団や枕、クッションなどを敷くとより効果が高いです。
2. 10分経ったら、体を左右に転がすようにゴロゴロと転がる動きを5往復行います。
・胃腸の働きが活発になる就寝前に行うのがおすすめ
・うつ伏せ時に、お腹の下に枕などを入れて腹部を圧迫すると効果的
・うつ伏せ寝の姿勢の時は、TVを見たり本を読んだりしても良い
・左右にゴロゴロするのは、ゆっくりと行う・ゴロゴロするときには、お腹や腰、肩を使って全身で転がる
3-6.衣類対策として最も効果的な方法は着替えること
2-5でお話しした通り、臭い物質は衣類に蓄積されることがお分かりいただけたと思います。臭くなるのは衣類なのですから、最も簡単で効果的な衣類の臭い対策は「着替えること」です。
汗と菌と臭いが蓄積された衣類を着替えれば、再び衣類に汗が付着し雑菌が繁殖して一定量の臭いが衣類に蓄積されるまでの時間、体臭は他人に伝わることはなくなります。可能であれば職場などに衣類の着替えを用意しておけば、イザという時(例えば急な来客や接待など)の応急処置になります。
しかし問題は着替えてもその効果は長時間は持たないことです。その人の体質や環境にもよりますが着替えたしばらくの間、体臭が強くなることはないと考えられますが、またすぐに汗を吸いとり衣類に臭いが溜まっていきます。
そこでこのような時でも、衣類臭を抑えることができる効果的な対策があります。具体的な対策について「体臭を外に出さないエチケット方法と不快な体臭にしない為の生活習慣」にて詳しくご紹介していますので、ご興味のある方はご参考にしてください。
4.まとめ
汗が臭くなるのは、お肌や衣類のケアを怠り不衛生な生活を送っていたり、運動不足や便秘などによってカラダの機能が低下していることで雑菌が繁殖しやすい環境があることがご理解できたと思います。発汗後のこまめなケアや生活習慣の改善を、具体的に実践していけば「汗が臭くなる」ことを解消できますので、ぜひ試してみてください。