舌の汚れや舌苔は口臭の原因になる!正しい舌のお手入れ方法
舌が汚れていると口臭を発生させる可能性が高いことをご存知でしょうか?
舌は直接自分で臭いを嗅ぐことができないため、汚れなどが原因で口臭が発生していても自分ではなかなか気付き難いものです。舌はその構造上から汚れが溜まりやすく、手入れをせず放置してしまうと口臭の原因となってしまいます。
ここでは舌が口臭の原因になる理由と、口臭の発生を防ぐために舌の汚れや舌苔を正しく取り除く方法をご紹介します。現代社会において、口臭対策は大切なエチケットになっています。日頃から舌のお手入れをするよう心掛けて口臭を防ぎましょう。
Contents
1.舌の汚れや舌苔が口臭の原因になる理由
1-1.食べ物や飲み物などの汚れ
舌の表面は舌乳頭(ぜつにゅうとう)と呼ばれる細かい突起が密集しており、細かい凹凸構造になっているため、食べ物のカスなどが付着しやすく、汚れとして付着したままでいると口臭を発生させる原因になります。
夏にかき氷を食べると、シロップの色が舌について染まったように見えるのは、舌の表面の凹凸にシロップの成分が付着するためです。また、コーヒーを飲んだ後に口臭がするのは、コーヒーに含まれるコーヒー豆の微粒子が、同じように舌の表面に付着しているため起こりやすくなるのです。
1-2.舌苔
舌に食べ物などの汚れなどが残っていると、口の中の細菌や剥がれ落ちた上皮細胞のカスなどと結合して、舌の表面に「舌苔(ぜったい)」と呼ばれる白い苔状のものが付着します。この舌苔が過度に付着すると口臭を発生させる原因になります。
正常な舌は、舌の周りと尖端には舌苔がなく、舌先1センチくらいから奥に行くにしたがって薄く白い舌苔が付着しています。これを目安にご自分の舌の状態をよく観察し、通常付着しない舌の周りに舌苔が付いていたり、舌苔に厚みがあり量の多い場合は口臭を発生させる可能性の高い状態といえます。
舌苔が白い場合は、過度の付着でなければ問題ありませんが、厚みがあり真っ白く全体に付着している状態は、疲労時、自律神経の乱れがあるとき、ドライマウス(口腔内が乾燥してしまう症状)、口腔カンジダ症などの可能性があるといわれています。
舌苔が黄色い場合は、黄色い色素の食べ物(みかんやカレーライスなど)を摂取した時の汚れを除いて、胃腸の調子が悪いとき、風邪を引いているとき、喫煙習慣のある人に見られる状態です。
2.舌の汚れや舌苔を正しく取り除く方法
2-1.舌ブラシでしっかり取り除く
舌についた食べ物の汚れや舌苔は、舌磨きをすることで除去できます。舌磨きする際は硬い歯ブラシなどを使って舌を傷つけてしまわないよう、舌専用のブラシやクリーナーを用意して行いましょう。
- まず鏡を見ながら舌を出して白い舌苔が付いている箇所を確認します。
- 場所が確認できたら、水に浸した舌ブラシを舌苔や汚れている箇所に軽く当てて、舌をブラシで擦るのではなく、手前に引くようにして磨きます。
この時、力を入れ過ぎると舌の表面にある細かい突起「舌乳頭」や味を感じる細胞「味蕾」を傷つけてしまいますので、あくまで軽い力で行うようにしてください。
また、息を止めながら磨くことで、嘔吐反射が出るのを防ぐことが出来ます。 - 舌の奥から手前にかけて舌ブラシで磨けたら、一度舌ブラシを水で洗い流します。ブラシの汚れがなくなったら、また磨き、最終的にブラシに汚れがつかなくなるまで繰り返します。
ですが、これを1日に何度も行うと舌の粘膜を傷つける原因になります。汚れや舌苔を確認して気になる場合、または、多くても1日1回程度を目安に行うようにしましょう。 - また、ガーゼやタオルで舌の表面を拭きとるだけでも効果があり、舌の細胞や粘膜を傷つける心配が少ないためおすすめの方法です。
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歯ブラシでは取り除きにくい食べカスや舌苔を、舌にやさしく簡単に取り除くことができます。食べカスや舌苔が舌ブラシに付着しますので、眼で効果を確認することができます。
2-2.ガムやタブレットで汚れを軽減させる
外出先などで舌の汚れをしっかり取り除くことが難しい場合、ガムやタブレットで舌の汚れを軽減させる方法があります。
ガムを噛むとガムが舌の汚れを絡めとってくれますし、舐めるだけで舌の汚れを軽減できるようなタブレットも販売されていますのでこれを活用する方法もあります。
しかし本当に重要なのは、ガムを噛んだりタブレットを舐めたりすることによって、唾液の分泌を促進できるということです。
唾液は口腔内の細菌の繁殖を抑える抗菌効果や、食べ物のカスや汚れを洗い流し清潔に保つ自浄効果があります。これらの効果によって舌の汚れを軽減させ、口臭の発生を抑えることに繋がるのです。
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3.舌から口臭を発生させないための予防方法
舌から口臭を発生させないためには、まず舌の上に汚れを残さないことが第一です。
通常、食べ物などによる口の中や舌の汚れは唾液の持つ自浄効果によって洗い流され、清潔に保たれるように機能しているものです。日頃からこの唾液の分泌を促進させる工夫をすれば、舌からの口臭を予防することができるのです。
唾液の分泌を促進するには、まず充分な水分補給が不可欠です。体内が水分不足になると、唾液の量も減ってしまいます。
厚生労働省では、1日に必要な摂取する水分量は成人で2.5リットルだと言っています。このうち食事内で摂取する水分量が1~1.2リットル程度あると言われているので、残り1~1.3リットル程度を目安に水を飲むようにするとよいでしょう。
次に唾液の分泌を促すには、唇や舌を動かしたり、耳周辺や顎の下を痛くない範囲で指圧したり、軽く円を描くようにマッサージすると効果的です。
また、唾液は副交感神経が優勢になり、リラックスしている時に分泌が多くなります。自宅でゆっくり入浴したり、好きな趣味をするなど、意識的にリラックスする時間を増やすように心掛けましょう。
4.まとめ
舌を清潔に保ち、唾液の分泌を促進する工夫をする、この2つを意識することで、舌からの嫌な口臭を防ぐことができます。日頃から、ご自分の舌をよくチェックして異常がないか確認するよう心掛けることも大切です。
これまでご紹介してきたことを是非参考にして実践していただき、口臭のない爽やかな息を目指してください。