なぜ足に角質が溜まるのか?なぜ角質で足が臭くなるのか?なぜ?を解決!
足の裏の臭いは、角質が溜まると臭いの原因になると聞き角質ケアを始めたがいっこうに改善されないと悩まれている方も少なくないと思います。本当に足が臭くなる原因には角質が関係しているのか?と、疑問に思われている方、その通りなのです。
足が臭くなる原因として角質が溜まっていることは大きく関係しているのです。また、どんなに足の角質のケアを行っても改善されない方は、水虫の疑いがあるかもしれません。
ここでは、角質による足が臭くなる原因とその対策について詳しくご紹介していきますので、疑問に思われていることが解決し、ご自身の足の状態をしっかり確認して、臭わない足を目指してください。
Contents
1.足の角質が溜まると足が臭くなるのか?
足が臭くなる原因は、汗や汚れもありますが、角質が溜まっていることも大きく関係しています。足の裏の皮膚は分厚くて、表面の皮膚が剥がれ落ちやすく、その剥がれ落ちた角質が垢となり、菌の繁殖を増殖させる格好のエサとなってしまうのです。
さらに、垢に汗などが混ざると菌が繁殖し、繁殖した際に出す老廃物として強い臭いを放つようになります。足の裏は、身体の中でも手のひらと同様に最も汗腺が密集した場所です。
しかも、足は靴下、ストッキングさらにブーツや革靴などで密閉されるため当然、足の温度はあがり、汗も蒸発せずに湿気がおびてくる場所なので、菌が繁殖しやすい環境でもあります。菌のエサとなる角質を取り除くことで、臭わない足に近づけることが可能となります。
角質とは、人間の皮膚は、一番外側を覆っている「表皮」、表皮を支え、皮膚の形や弾力を保つ働きをしている「真皮」、さらにその下で皮膚を支え、肌に栄養を運んだり老廃物を排出したりといった働きをしている「皮下組織」の3層構造になっています。表皮は絶えず生まれ変わっており、古い表皮は皮膚の表面に押し出されて剥がれ落ち、垢になります。これは肌のターンオーバー(新陳代謝)と呼ばれる仕組みで、表皮はだいたい28日毎のサイクルで新しく生まれ変わっています。この皮膚の表面に押し出されてきた、剥がれ落ちる前の古い表皮を「角質」と言います。角質は平均0.02mm程度の薄い膜ですが、肌をバリアする機能と保湿する機能という大切な役割を担っています。
2.なぜ角質は分厚く溜まるのか?
日ごろお手入れを行っていても、溜まっていく角質。しかも、なぜあんなに角質は分厚く溜まっていくのか?角質が分厚く溜まる原因と対策についてお話していきます。まずは原因からお話します。
2-1.角質が分厚くなるのはなぜ?
足の裏の角質、とくにかかとの角質はあんなに分厚くなってしまうのでしょうか。それは、足の裏が常に外部からの物理的な刺激にさらされているからです。他の部位に比べて、体重を支えて歩く足には多くの”外部刺激”が加わります。
立ったり歩いたりすることで起こる、床や靴下、靴との摩擦から足を守るために、足の裏の角質はどんどん厚く、硬くなるのです。だから立ち仕事や、外回りなどで歩くことが多いお仕事をされている方や、足に合わない靴を履いている方は足が靴の中ですれてしまうなどが原因で、足の裏に余計な刺激がかかり、特に足の裏の角質が硬くなってしまうのです。
それが長期間に渡ると、角質層はさらに積み重なります。こうして足の裏に余分な角質が生まれてしまうのです。また、分厚くなった角質には水分が浸透しづらく、やがて乾燥し、かかとにひび割れやカサカサした状態となってしまいます。さらに、この状態が悪化して足が痛くなる場合もあります。足に合った靴を選び、こまめに古い角質を取るなどのケアをしていく必要があります。
2-2.分厚くなった角質への対策
分厚くなった足裏の角質は、どうやって取り除いていけばよいのか?角質が硬くなっていても痛みが伴わない場合は、足の裏専用のやすりを使って、古い角質を削り落とすのですが、角質を取り過ぎてしまうと、皮膚を傷めたり、より硬くなってしまうこともあるので、角質部分が平らになる程度に削ってください。
角質除去を行う前に、足浴やお風呂上りの足の裏の皮膚が柔らかくなっている時に、やさしく角質を除去してください。詳しいお手入れ方法は「足の裏が臭くならないためには丁寧な角質除去で一気に解決」をご覧ください。
- 日ごろのケア
クリームを塗って、水分や油分の補給を心がけます。皮膚をやわらかくし、水分と油分を補給できる尿素(にょうそ)や、血行を促進するビタミンEなどを配合したクリームなどを選ぶとよいです。軽石でこすりすぎると、皮膚がさらに厚くなろうとし、逆効果にもなります。表面の角質だけをやさしく取り除くようにしてください。
- こんなときは病院へ
分厚くなりすぎた角質には、保湿のクリームなどで対処しても効果がない場合や、分厚くなり過ぎてひび割れが起こり痛みを伴う場合もあります。分厚い角質で痛みを伴ったり、カサカサ・ガチガチ状態が改善されないときには、医療機関で相談をしてください。症状に合わせた塗り薬のほか、末梢神経(まっしょうしんけい)の冷えを防ぐため、血行を促進する内服薬が処方される場合もあります。自己判断はせずに医師への相談をおすすめします。
- 靴を見直す
サイズ違いの靴が、大きな原因だったりします。ヒールやパンプス、ブーツなど、自分の足のサイズに合っているか、自分の足に負担をかけすぎていないか、無理せず、自分の足に合った靴を履くことがとても大切です。
自分の足に合わない靴を無理に履いていると、足裏の角質化が次第にひどくなっていき、場合によっては、魚の目やタコができてしまうこともあります。さらに悪化すると、外反母趾や巻き爪などを引き起こすことがあり、こうなると痛くて歩くのが困難になります。
足裏の角質化がひどくならないためにもサイズのあった靴を選んで履くように心がけてください。
- 歩き方を見直す
足の裏に角質が溜まるのは、歩き方に癖がある人や体勢に歪みがあるなどにより足への負担がかかりすぎている場合もあります。歩き方や姿勢が悪くなり足の裏への必要以上の負担がかかることによって、角質が溜まってカチカチに硬くなってしまいます。
角質を取り除くケアももちろん大切なことですが、角質が溜まるのを予防するためにも、日頃から正しい姿勢でいることや、かかとから着地し足の裏から指先までをしっかり使い、最後に膝を伸ばした歩き方を意識するように心がけてください。
【正しい歩き方】
- かかとから着地する
- 母趾(親指)でしっかり蹴りだす
- 腕は自然に振る
- 膝を伸ばす
- 背筋を伸ばす
- 顔はまっすぐ正面を向く
3.角質が改善されない場合は水虫の疑いも?!
角質ケアを行っていて角質が改善されないときは、もしかすると水虫の可能性も考えられます。つぎは、角質に関する水虫の特徴についてお話していきます。ぜひ、ご自身の足の状態を確認してみてください。
3-1. 角質増殖型水虫の疑いもあるかも?!
足の角質除去を行っていたり、日ごろからケアを行ってもなかなか改善されない場合、足の裏特有の病気、角質増殖型水虫の疑いもあります。かゆみなどの自覚症状ないので気がつきにくく、完治が難しいので注意が必要となります。
この角質増殖型水虫は、足の裏全体、特にかかとの角質層が厚く硬くなるのが特徴で、見た目は粉をふいたような状態になります。かかとの角質が厚くなっていたり、最近かかとがカサカサしているなと思ったら、この水虫の可能性を疑ってみてください。
自分のためにはもちろん、周りの人への感染を防ぐためにも、早急な治療を心掛けましょう。
3-2.角質増殖型水虫の疑いがあった場合
角質増殖型水虫の疑いがある場合、まずは医師に相談することが大切です。これまでは外用薬がなかなか効かずに、内服薬での治療が主でしたが、近年では、皮膚をやわらかくすることで角質増殖型の水虫に効果的な治療薬もあるようにいわれています。
角質増殖型は再発がとても多いので、根気よく治療にあたることが大切となります。水虫は治せる病気ですので、きちんと治療を行い、健康でキレイな足でいられるように日ごろから心がけてください。
4.まとめ
角質ケアだけではなく、足にあった靴を履いているか、正しく歩くことができているか、意識を替えるだけで角質を溜めにくくすることができます。すぐに全てのケアを行うのは大変かもしれませんが、始められそうなところから、ぜひ角質が溜まらない対策を行ってみてください。きっと、悩んでいた足の臭いが軽減されます。