体臭を外に出さないエチケット方法と不快な体臭にしない為の生活習慣
昨今の清潔ブームで体臭を気にする人が増えています。不快な体臭はあなたの第一印象はもちろん好感度に大きく影響するものです。これは五感の中で嗅覚信号だけが脳の本能や感情を司る大脳辺縁系に直結しているためです。
このため無意識に「クサいと思われたくない=嫌われたくない」という心理が働き体臭を消したいと思ってしまいがちですが実は体臭はとても大切な個性であり無くしてはならないのです。体臭を無くすのではなく不快な体臭にならないようにすることが体臭対策するうえで最も大切なポイントなのです。
ここでは体臭の必要性を再確認頂き体臭発生のメカニズム、体臭が他人に伝わる仕組み、体臭を不快にしないための生活習慣や体臭が発生しても外に出さない方法などをお伝えします。最後までお読み頂ければ体臭対策の認識が変わり、ご自身で効果的な体臭対策が出来るようになります。さわやかなご自身のためにお役に立てれば幸いです。
1.体臭とニオイ発生メカニズム
体臭対策をするうえで最初に確認しておかなければならないことは、体臭は無くすべきものではなく不快な体臭にしないことが大切だということです。
詳しくは後ほどお話しますが、体臭を無くそうとして無理に汗を止めようとしたり肌を殺菌したりすれば当然、歪が生じかえって逆効果になりかねないからです。ここでは体臭の大切さを確認したうえで体臭発生のメカニズムと体臭というニオイの実態をを確認することからはじめましょう!
1-1.体臭は大切な個性
「体臭が必要なもの?体臭なんで無臭が良いに決まってる」と思われた方もいらっしゃるかもしれませんが、少し想像してみて下さい。
もしも大好きな恋人のニオイが無臭になってしまったらどうでしょう?その恋人の魅力が失せていく感じがしませんか?また愛くるしい赤ちゃんのニオイが無臭だったらいかがでしょう?やはり何か物足りない感じがするものです。少し体臭とは異なりますが食べ物のニオイが消えたらほとんど美味しくなくなってしまいますね。
味は嗅覚とセットで美味しいと感じています。香りのしない蕎麦、無臭の味噌汁、無臭の果物・・・どんな食も美味しくなくなってしまいます。同様に体臭も大切な個性であり愛する人を認識するうえで欠かせない情報であり一人ひとりの個性なのです。また体臭には年齢や健康状態、異性との相性、生活環境(衛生状態)といった目には見えない情報もたくさん含まれています。
不衛生による体臭はとても不快なものですが適切なエチケットを施したうえで発生する体臭は基本的に個性であり必要なニオイなのです。
では他人に不快感を与えないためにはどうしたらいいか?効果的なエチケット対策をするために、まずは体臭発生のメカニズムと体臭は混合臭であることから確認しておきましょう!
1-2.体臭発生のメカニズム
体臭が発生するメカニズムは大きく2つあります。皮膚表面で発生する体臭と血液から発生する体臭です。多くの場合、皮膚表面から発生します。それぞれ2つの体臭発生のメカニズムを詳しく見てみましょう。
1-2-1.体臭発生のメカニズム(皮膚表面)
体臭の原料となるのは「汗」と「皮脂」です。身体から出たばかりの汗は無臭です。サウナ風呂が臭くないのも汗が無臭のためです。しかし汗が皮膚表面に出るとこの汗をエサに雑菌が繁殖します。そして雑菌は繁殖する際の老廃物として「臭い物質」を出すのです。これが汗が臭くなるメカニズム。
もうひとつの分泌物である皮脂。皮脂は字のごとく「あぶら」です。あぶらは酸化すると不快な臭いに変化します。天ぷらや揚げ物も出来た手は良い香りですが時間が経過すると重たい不快な臭いになるのと同じです。ちなみに加齢臭は皮脂の酸化臭の一種です。
このように体臭は「汗」と「皮脂」を原料とし複数の雑菌が繁殖することにより多くの臭い物質が発生しつくられているのです。これが皮膚表面で発生する体臭のメカニズムであり体臭の主な原因です。
1-2-2.食生活により血液から体臭が発生するメカニズム
血液が臭いとは聞きなれないかもしれませんが実は、不摂生や脂質の多い肉ばかり食べるなどの食生活によっては血中に「臭い物質」は溶け込みやすくなるのです。食べたものは腸内細菌によって臭い物質がつくられます。これは汗をエサに細菌が繁殖する際、菌の老廃物として臭いが出るのと全くおなじ理屈です。
腸内で発生した臭い物質は一部は便と共に排出され残りの大部分は腸を経て肝臓に送られます。そして肝臓で臭い物質は尿素に合成したり分解され無臭化(無毒化)され尿へと排出されます。ただし分解・合成されなかった臭い物質は、再び腸に分泌され一部は便やオナラとして排出され一部は再び肝臓に入り尿へと排出されます。
以上が正常な腸肝循環です。肝臓で臭い物質がきちんと分解・合成されれば血液中の臭い物質が増えることはありません。しかし肉やアルコールなどの過剰摂取などで肝臓や腸の機能が低下し腸肝がうまく循環しなくなると臭い物質が無臭化できず臭い物質を含む「臭い血液」となってしまうのです。
臭い物質を多く含む血液は全身を巡り、その臭い物質が汗として出ればきつい体臭となり、肺と通り吐く息となれば臭い口臭になるのです。このようにならないためには腸肝循環がきちんと機能するようバランスのとれた食生活が大切になります。
1-3.体臭は常に複合臭
体臭というと「ひとつの臭い」のような感じがしますが、体臭というニオイは存在しません。ジャングルという木が存在しないのと同じ理屈です。数多くの種類の樹木が生い茂っているのがジャングルです。同様に体臭は汗や皮脂を原料に雑菌が作り出す様々な臭い物質だけでなく口臭、頭臭などもブレンドされた混合臭として発生しているのが実態です。
体臭を消臭する場合、複合臭の中の一部の臭いを消してもそれほど効果は期待できません。後ほど体臭対策で詳しくお話しますが、消臭のポイントは複合臭(複数の臭い物質)を消すことだという点を覚えておきましょう!
2.体臭を出さない(拡散しない)対策
体臭対策で大切なポイントである発生する体臭を不快な体臭にしないことです。その方法は後ほど詳しくお話します。その前に体臭が発生しても外に臭いが漏れるのを防ぐ方法からお伝えしたいと思います。そのために体臭はどうやって他人に伝わるのか?そしてその主原因が衣類であることをこれからご説明させて頂きます。
2-1.体臭を拡散しているのは衣類
多くの体臭は皮膚表面から発生します。特に臭いの原料となる汗が多く出る部位は臭いも多く発生しやすくなります。例えば足。足が臭くなりやすいのは汗が多くでる部位であると同時に靴下や靴で蒸れるため更に雑菌の繁殖が促進されるためです。
しかし足も裸足だと臭くなり難いのです。例えば海水浴場やプールなどで足が臭い人と出逢ったことがありますか?ほとんどないと思います。その理由は足に「臭い物質」が蓄積されるのは靴下だからです。海水浴場などは裸足でいるため「臭い物質」が蓄積される場所がないのです。だから裸足だと臭くなり難いのです。
これは足に限ったことではありません。衣類全般に言えることです。体臭が発生し他人に伝わるまでを時系列的に確認してみると・・・
◆身体から出た汗を吸いとるのは衣類です。
◆衣類の中で、吸いとった汗をエサに雑菌が繁殖します。
◆殺菌は繁殖する際、臭い物質を放出します。
◆放出された臭い物質は衣類に蓄積されていきます。
衣類は多孔質で表面積が大きいため臭い物質を多く取り込みやすいのです。
◆一定量の臭い物質が蓄積されると、汗などが気化する際などと共に臭い物質が浮遊はじめます。
◆浮遊する臭い物質が他人の鼻まで届くと「クサい」と感じられてしまうのです。
手も汗が大量に出る部位なのに、足ほど臭わないのは、手はほとんど素手だからです。臭い物質を蓄積する手袋を長時間着用していれば手も当然臭くなります。このようにシャツやズボン様々な衣類に臭いは蓄積され一定量を超えると他人に伝わってしまうのです。このため衣類の臭い対策さえすれば体臭は他人に伝わり難くなるのです。次は具体的衣類臭対策についてお話します。
2-2.最も効果的体臭対策は着替えること
体臭が他人に伝わるのは衣類に蓄積された臭い物質が浮遊するためです。また臭い物質が浮遊する条件は一定量の臭い物質が衣類に蓄積されるためです。よって一定量の臭い物質が蓄積される前に新しい衣類に着替えることが最もシンプルで効果的な衣類臭対策であり体臭対策になるのです。
新しい衣類い着替えた直後は、再び汗を吸い取り、雑菌が繁殖し、臭い物質が蓄積されるまでの時間は体臭は激減します。汗だくのシャツを着替えるだけでサッパリ感じるのは臭いの発生していない衣類に着替えるからです。
では着替えればどのくらいの時間、無臭でいられるかが気になるところですが、汗の出る体質や汗の成分、気温や湿度などによって大きく変化するため一概には断定することは困難です。しかし例えば汗だくで臭くなったシャツを着替えることで1時間程度は不快な臭いになるのを防ぐことが出来るでしょう。
シャツと例えたのは上半身の体臭であって足であれば靴下、下半身であればパンツなどが対象になります。しかし実際に1時間おきに着替えるのは日常生活の中では極めて困難です。そこであたかも1時間おきに着替えるのと同じように長時間、臭わない衣類にしておく方法をお伝えします。
2-3.長時間、臭わない衣類にしておく方法
長時間(ほぼ一日)臭わない衣類にしておく方法は、大きく2つあります。ひとつは現在お持ちの衣類をご自身で消臭加工する方法。もうひとつは既に消臭加工済みの衣類を購入し着用することです。
2-3-1.自分で自分の衣類を消臭加工する方法
様々な衣類用消臭スプレーが販売されていますが体臭対策に効果的な消臭スプレーを選ぶ要素は3つ。1.複合臭が消える2.粘性が水同等3.無香料の3つです。
1.の複合臭が消えるという意味ですが、体臭は複合臭であることは既にお話しました。多くの化学物質の複合臭が体臭なのですが主な体臭を構成する臭い物質は4つ。アンモニア・酢酸・イソ吉草酸・ノネナールです。その他にも様々な臭い物質で構成されていますがこの4つがまず消えることが最も大切なポイントです。
理由はアンモニア臭が消えてもイソ吉草さんなどが消えなければ「雑巾の腐ったような」不快な臭いが残ります。また逆にイソ吉草酸が消えてもアンモニア臭が消えなければツンとしたやはり不快な臭いが残ってしまう為です。要はこれら体臭を構成する4つの臭い物質が全て消えることで「臭いがしない」という実感が得られるのです。
大手を含め複数の衣類消臭スプレーの消臭試験を行った結果をまとめたものがございますので参考にして頂ければ幸いです。
さて衣類消臭スプレーの中で最も優れたものがヌーラというスプレーです。理由は先の4つの体臭を構成する臭い物質が全て消える唯一の消臭加工スプレーだからです。ヌーラをスプレーしたシャツであればほぼ一日体臭を気にすることがなくなります。また靴下にスプレーしておけば、足の臭いも靴下が消臭してくれます。
急速イオン消臭スプレーヌーラ
210ml 1,800円(税別)
いい快互服ドットコムで販売
2-3-2.消臭衣類を着用する方法
ヌーラはお持ちの衣類を消臭加工するためのスプレーです。どんな衣類も消臭衣類にすることが出来る反面、洗濯した時点で消臭成分が洗い流されてしまうため、洗濯後は再び消臭スプレーをする必要があります。
この手間が面倒であったりスプレーし忘れが心配であれば、はじめから消臭加工された消臭衣類もあります。もちろん先の体臭を構成するアンモニア・酢酸・イソ吉草酸・ノネナールに対応しており、洗濯を繰り返しても消臭能力は維持されます。この消臭衣類は繊維自体が消臭能力を持つ繊維でつくられているため、長期間使用し穴だらけになっても消臭機能は損なわれないのが特徴です。
お勧めできるアイテムは2種類。シャツと靴下です。
デオル急速分解消臭シャツ
体臭対策はこのシャツを着用するだけ。ワキガ臭・加齢臭ケアにもお勧め。(Vネック・丸ネックの他、女性用Uネックあり)
いい快互服ドットコムで販売
デオル急速分解消臭ソックス
足の臭い対策はこの靴下をはくだけ。
(ビジネス・レギュラー・スニーカー用・5本指など各種あり)
いい快互服ドットコムで販売
3.体臭を不快にしない生活習慣
体臭を外にださないための衣類の消臭対策を実施してまずは安心頂いたうえで、根本的な発生する体臭を不快にしないための生活習慣も見直していくことが大切です。具体的には体臭の原料となる汗や皮脂のケア、汗を出す汗腺機能のケアそして食生活によるケアです。
3-1.汗は洗い流す。拭きとる。
汗は出るのが自然。体温調整など健康を維持するうえで大切な役割があります。しかし汗をエサに雑菌が繁殖すると臭いが発生しますので汗が出たらすぐに拭きとることと身体の洗浄は体臭ケアの基本中の基本です。当然のことではありますがまずは基本が大切です。
出たばかりの汗は水のようにサラサラです。この状態で出た汗を小まめに拭きとることが効果的です。この汗を放置しておくとベタベタしてきます。汗の水分が蒸発し濃度が濃くなった状態です。
すると発生する臭いも強くなりやすいため汗は出たらすぐに拭き取ることが大切なのです。それでも皮膚表面がベタベタになってしまった際は濡れタオルか市販のウェットティッシュなどで拭きとりましょう。
3-2.清潔に保つ
体臭対策の基本は清潔です。清潔の基本は洗浄ですので身体の洗浄について確認しておきましょう!
3-2-1.朝晩の洗浄
当然ではありますが洗浄も最も効果のある対策です。汗と雑菌と発生した臭いも全て洗い流すのですから洗浄後、再び雑菌が繁殖するまで身体はほぼ無臭になります。どの位の時間無臭かは、体質や温度、湿度などの環境によっても大きく変化しますので一概には言えませんが1時間程度は不快な臭いにならないことが多いと思います。
さて洗浄にあたっては、昨今の清潔ブームで体臭用石鹸や加齢臭用石鹸など様々な消臭成分が含まれた石鹸が販売されていますが、これらの石鹸に含まれる消臭エキスなどは洗い流した瞬間、ほぼお肌に残りません。また汗は次から次へと発生しますので石鹸で長時間、体臭を防ぐことは不可能です。
洗浄するうえで大切なことは、石鹸の種類ではなく洗い方です。湯船にしっかりとつかり汚れを浮き立たせた後、泡立て網などで細かい泡にして手の届く範囲は素手でやさしく洗うのがコツです。石鹸は大手の花王石鹸などで充分です。一日働いて汚れた身体を洗浄するだけでなく、就寝中はコップ1杯分の汗をかきますので出勤前も汗を流してから出勤しましょう。
3-3.汗腺機能を健全にする
現代人は夏は冷房の中、かつ運動不足ぎみ。このような状況が続くと汗腺機能の鈍ってしまいます。汗腺とは汗を出す穴のこと。要は汗をかく力が減退してしまうのです。すると正常な状態であれば水分の多いサラサラの汗が出るのに対し、汗腺機能が鈍ると濃度の濃い汗が出やすくなり結果としてクサくなりやすい汗が出るようになってしまいます。
汗腺機能を鍛えるには毎日運動をするのがベストですが、運動以外で汗腺を鍛えるには半身浴がお勧めです。以下のその方法をご紹介しますのでぜひ良い汗をかいてみてください。汗腺トレーニングになるだけでなくストレス解消、睡眠効果も期待できます。
自宅で出来る汗腺トレーニング法
汗には臭くなりやすい汗(ミネラル分が多くネバネバ)と臭くなりにくい汗(水分99%)があり、運動不足や冷房環境の中で生活していると汗をかく機能(汗腺機能)が衰え臭くなりやすい汗が出るようになります。このため自宅で出来る簡単汗腺トレーニングで汗腺を鍛えましょう!
1.高温(43℃)でまずは手足浴。湯船の1/3位で手足を暖めます。両手はひじから手先まで両足はひざから下までを10分ほどつかります。椅子を利用すると楽。全身から大量の汗が出始めたら終了
2.湯船に水を足し36℃で再び10分つかります。高温につかり高まった交換神経を沈めリラックス効果も期待できます。湯船にコップ一杯分の酢を入れるとより効果的。酢は発汗を促し汗腺機能の回復の手助けをしてくれる作用があります。
3-4.食生活を見直す
メタボや不摂生は体臭がクサくなる
不摂生や脂質の多い食生活を続けていると腸肝循環が鈍り、臭い血液になり体臭がクサく傾向になることは既にお話しましたが肉(脂質)アルコールの過剰摂取は控えバランスの良い食生活で健康体になることが不快な体臭にしないうえで大切です。
健康の為にも食事バランスを整えることが大切ですが・・・
「食事バランスが大事というのは分かったけど大好きなお肉はやめられない」という方にお勧めな体臭ケア食品がメカブです。メカブに含まれる「フコダイン」という物質が血中の臭い成分を包みこみ、その多くを便として体外に排出してくれる働きがあるのです。
その方法は簡単!毎日メカブを100g食べるだけです。メカブやスーパーやコンビニでも売っており1パック50g程度のものが多いので一日2パック食べるだけです。
一日100gのメカブを1週間ほど続けることで血液内の臭いが正常なレベルまで下がるという実験結果もあるそうです。1週間ほど続けて体臭が改善されてきたら食べる量や頻度を調整すればよいでしょう。メカブは味付きなど美味しく低カロリーでダイエットにも最適です。
さらに納豆と一緒に食べると食物繊維が便を軟らかくし、納豆菌は腸内環境を整えてくれる働きもあります。メカブと納豆の組合せで体臭対策・ダイエット効果・便秘の解消、そして肝臓回復などの効果が同時に期待できるのでぜひオススメの対策です。
4.体臭ケアの注意点
体臭ケアといえば当然、身体から発生する臭いのケアなのですが、実際に不快に思われている臭いは体臭以外のものであることが少なくないようです。あるいは体臭と入り混じりさらに体臭を不快にする臭いについて確認しておきましょう!
4-1.体臭をより不快にすもの
4-1-1タバコ臭は心して注意する
タバコを吸わない人にとってタバコの臭いの付着した衣類の臭いはとても不快なものです。またタバコを吸った直後は、その人が近くを通るだけでタバコの嫌な臭いを感じられていることが多いのが実態です。タバコの臭いは数百種類の臭い物質(化学物質)の混合臭で完全に無臭化するのはとても難しい臭いです。
特に注意したいのがスーツ。スーツは毎日洗えないため日々タバコの臭いが重ねて付着されていきます。そんなスーツのケア方法は別のコンテンツでご紹介していますので参考にしてみて下さい。スーツの臭い
タバコだけでも不快な臭いですが更に不快な体臭を入り混じると、近寄っただけで近くの人を不快な気分にさせているかもしれません。先ほどご紹介したヌーラをスプレーしておくとタバコの不快臭成分の多くを無臭化してくれるので試してみてはいかがでしょう。
ベストな方法は禁煙です。体臭改善にも健康的にも経済的にも禁煙はよい事だらけ!数百万人が禁煙に成功したというベストセラー「禁煙セラピー」という本を読んで私も一日3箱吸っていたヘビースモーカーでしたが、タバコを吸うのが馬鹿らしくなったのでぜひお試し下さい。
4-1-2.香水はつけない
スメルハラスメントなどという言葉が雑誌などでよく目にするようになりましたが、男女共に強い香水により回りの人に非常に不快な思いをさせてしまっているケースが少なくないようです。
香りは好みが激しく、ある人にとっては良い香りでも別の人にとっては不快な気分を害する香りであることもあります。また体臭と香水が入り混じると更に不快度を増すケースも少なくありません。香水は付けないのは無難です。
4-1-3.整髪剤は付けるなら無香料のものを使用する
知らず知らずのうちに他人に強い不快感を与えているのが整髪剤の臭いです。香水と同じ理屈で香りには好みがありますので整髪剤を使用するなら無香料のものを使用すること。特に頭の臭いは人と話しをする際など他人と近距離になる分、不快感を与えやすいので注意が必要なのです。
4-1-4.身だしなみやマナーはきちんとする
最後は身だしなみとマナー。「身だしなみやマナー 」と「臭い」とどう関係するの?と思われるかもしれませんが実はイメージは臭いに大きな影響を与えています。
例えばタバコが大嫌いな女性がいたとします。この女性が大好きな俳優が吸ったタバコの臭いであれば多少許せてしまうもの。しかし大嫌いな男性のタバコの臭いは、もともとタバコの臭いが嫌いなのですから何倍も嫌な臭いに感じたりするものです。
きちんとした身だしなみとマナーが悪いと体臭を何倍も不快に感じられてしまいかねません。清潔感ある身だしなみ。そしてマナーが大切になるのです。
4-2.デオドラント製品使用の注意
昨今の清潔ブームで様々なデオドラント製品が登場しています。最も多いのが地肌に塗る抗菌剤や制汗剤などのクリームやスプレーです。これらのデオドラント製品を使用方法を間違えると返って体臭を不快にしてしまうので注意が必要です。
4-2-1.制汗剤は常用しない
制汗剤はクリームであれスプレーであれ地肌に直接付け汗が出るのを抑えるものですが、汗は抑えるべきものでしょうか?必要だから汗は出るのです。大切な体温調整の役割があります。もし無理に汗を止め過ぎれば汗腺(汗の出る穴)の働きが鈍ります。それでなくても現代人は夏でも冷房の中でかつ運動不足で汗腺の働きが鈍っています。
汗腺の働きが鈍ると汗はミネラル分の濃い、臭くなりやすい汗が出やすくなるため制汗剤の使いすぎには注意が必要なのです。今日は結婚式とかどうしても単時間汗を抑制したい場合などにとどめ制汗剤を常用することは避けましょう!
4-2-2.抗菌剤
地肌に直接塗る抗菌剤の役目は臭い物質をつくり出す菌を抑える(抗菌・殺菌)ことです。しかし皮膚表面にバリアのように存在する常在菌は必要な存在であることを知らなければなりません。
確かに常在菌が増え過ぎると体臭になりますが、実は常在菌はバリアのように皮膚表面を覆い、もっと感染力の強い悪い菌から守ってくれているのです。この常在菌をむやみに殺菌してしまえば、悪い菌に感染しかねません。結果、体臭を悪化させることになる可能性もあるのです。制汗剤同様、抗菌剤も常用するのは避け、イザという日だけ使用するようにしましょう!
5.まとめ
体臭対策の方法について様々お話して参りましたが、大切なことは本来、体臭は決して不快なものではないということ。そのうえで体臭で他人に不快感を与えないためのポイントは清潔と衣類の対策です。そして健康と身だしなみも大きな要素となります。健康で好感度のある体臭になるためにひとつでも実践頂き、あなたの体臭対策にお役に立てれば幸いです。