口臭予防アイテムを効果的に使う事の重要性と具体的予防方法
口臭予防と聞いて、歯磨き粉やマウスウォッシュ、またはガム・タブレットなどの口臭予防アイテムを使って防ぐといったことを思い浮かべる方がほとんどではないでしょうか。
ですが、これらを使って口臭を防ぐ効果は一時的なものなので、単純に使うだけでは根本的な口臭の予防にはなりません。口臭予防の基本は、これらを単純に「使うだけ」ではなく、予防するため「どのように使うと効果的か」ということが重要なのです。
口臭が発生する主な原因とともに、実際に「どのように使うと効果的か」その具体的な方法をご紹介します。
Contents
1.口臭予防アイテムを効果的に使う事の重要性
一般的に販売されている口臭予防に効果があるという歯磨き粉やマウスウォッシュ、ガムやタブレットは数多くあり、実際にどれを使えばよいのかわからないと思います。
もちろんこれらの商品に含まれている成分は、それぞれの企業が研究開発を行い配合しているものなので、口臭予防に何らかの効果があるのは否定しません。
ですが、これらをただ使うだけで本当に口臭予防できるのでしょうか?それは「使うだけ」でなく「どのように使うか」で効果が大きく違います。いかに効果的に使うかが重要なのです。
歯磨き粉ならば、歯磨き粉の成分や効果も軽視できませんが、「歯を磨く」ということによって、口腔内の汚れや細菌を減らすことにより、口臭を防ぐことに繋がるということが重要なのです。
ガムであれば、ガムの味や香りで口臭を抑えるのではなく、「噛む」ことによって唾液が多く分泌され、唾液の抗菌効果や自浄効果が口臭予防に繋がることが重要なのです。
2.口臭の主な原因は「生理的口臭」と「病的口臭(口腔内原因)」
口臭を予防するうえで知っておきたいのが、主に何が原因で口臭が起こるかということです。これを理解していることが効果的に口臭予防する重要なポイントになります。
2-1.生理的口臭
寝起きや空腹時、緊張・ストレスなどが原因で起こる口臭を「生理的口臭」といいます。これは日常生活するうえで誰にでも起こるもので、特別なものではありません。
寝起きに口臭が起こるのは睡眠中に唾液の分泌量が減り、嫌気性細菌(歯周病菌や虫歯菌などの細菌)が繁殖を繰り返して増殖します。
そして口腔内に食べかすや汚れが残っていると、この汚れ成分を嫌気性細菌が分解し口臭の原因物質である揮発性硫黄化合物(VSC)を多く作り出すため、嫌な口臭が発生してしまいます。
また、舌に付いた汚れや細菌が口臭の原因にもなります。舌の表面は舌乳頭と呼ばれる細かい突起が密集しており、細かい凸凹構造になっているため、食べ物のカスなどの汚れが付着しやすく、付着したままでいると口臭を発生させる原因になります。
この舌の汚れを放置してしまうと、口の中にある細菌と剥がれ落ちた上皮細胞のカスなどが結合して生じたプラークが、舌の粘膜に付着する「舌苔(ぜったい)」となってしまい、さらに口臭を強くしてしまう原因になります。
2-2.病的口臭(口腔内原因)
もう1つ口臭の大きな原因に虫歯や歯周病による「病的口臭(口腔内原因)」があります。
歯周病とは口腔内の歯垢の中にいる細菌によって歯肉が炎症を起こす症状です。歯と歯茎の間(歯周ポケット)に歯垢や歯石が溜まると、溜まった歯垢の中にいる嫌気性細菌の代謝によってガスが発生しこれが口臭となります。
虫歯とはミュータンス菌という細菌が作り出す酸によって歯が溶かされていく症状です。虫歯が進行して神経まで侵食するとその腐った神経が臭いを発します。また歯茎に膿ができたり、腫れて出血することでも嫌な臭いを発生します。
3.口臭予防アイテムを効果的に使う具体的な方法
口臭を予防するうえで共通して言えるのが「口腔内を清潔にすること」が基本だということです。
口臭予防アイテムを効果的な方法で使用することにより、口臭を予防する効果が格段に上がります。それでは口臭予防アイテムを効果的に使う具体的な方法をご紹介しましょう。
3-1.生理的口臭に効果的な予防方法
3-1-1.ガムを噛んで唾液の分泌を促進させる
ガムを噛んで口臭対策になる一番大きな作用に「唾液の分泌を促進させる」ことが挙げられます。
ガムを噛むとガムが口の中に入ってきたことによる刺激によって唾液腺から反射的に多くの唾液が分泌されます。唾液は口腔内の細菌の繁殖を抑える抗菌効果や、食べ物のカスや汚れを洗い流し清潔に保つ自浄効果があります。
ガムは他の食べ物とは違い、噛んだあと飲み込まないので長い時間噛むことができるため、唾液の分泌される時間も長くなり、これらの効果も長く続くことで口臭を抑えることに繋がるのです。
このことを踏まえたうえで、ガムを噛んで口臭予防に効果的な一番良いタイミングは「食後」です。
日本では食後に歯磨きすることが多いですが、歯科予防先進国のフィンランドでは食後にガムを咬むことが多いのです。これは先にご説明した、ガムを噛むことによる唾液の抗菌効果や自浄効果がある理由が広く一般的に浸透している証拠といえます。
食後の口臭を予防したいと考えている方は、「食後の歯磨き」から「食後にガムを噛む」ことに切り替えてみてはいかがでしょうか。一度、お試しください。
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ロッテ キシリトールガム
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【特徴・効果】
「むし歯のない社会へ」キシリトールガムがリニューアル。何かをしながら気軽に噛むことで歯を丈夫で健康に保てます。
キシリトールガム(フレッシュミント)はキシリトールを50%以上配合(甘味料中)しており、キシリトール、フクロノリ抽出物(フノラン)、リン酸一水素カルシウムの機能により、歯を再石灰化し、歯を丈夫で健康に保つガムです。また、スッキリとした清涼感を楽しむことができ、爽やかな気分になることができます。
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息さわやか、味長続きのNo.1エチケットガム!
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マイルドなミント味のクロレッツ定番のミントフレーバー。
3-1-2.舌ブラシで舌の汚れや舌苔を取り除く
舌についた食べ物の汚れや舌苔は舌磨きをすることで、口臭を予防することに繋がります。舌磨きする際は硬い歯ブラシなどを使って舌を傷つけてしまわないよう、舌専用のブラシやクリーナーを用意して行いましょう。
まず鏡を見ながら舌を出して白い舌苔が付いている箇所を確認します。場所が確認できたら、水に浸した舌ブラシを舌苔や汚れている箇所に軽く当てて、舌をブラシで擦るのではなく、手前に引くようにして磨きます。
この時、力を入れ過ぎると舌の表面にある細かい突起「舌乳頭」や味を感じる細胞「味蕾」を傷つけてしまいますので、あくまで軽い力で行うようにしてください。また、息を止めながら磨くことで、嘔吐反射が出るのを防ぐことが出来ます。
舌の奥から手前にかけて舌ブラシで磨けたら、一度舌ブラシを水で洗い流します。ブラシの汚れがなくなったら、また磨き、最終的にブラシに汚れがつかなくなるまで繰り返します。
ですが、これを1日に何度も行うと舌の粘膜を傷つける原因になります。汚れや舌苔を確認して気になる場合、または、多くても1日1回程度を目安に行うようにしましょう。
また、ガーゼやタオルで舌の表面を拭きとるだけでも効果があり、舌の細胞や粘膜を傷つける心配が少ないためおすすめの方法です。
・口臭予防におすすめの舌ブラシはこちら
デンタルプロ 舌ブラシ
http://www.dentalpro.co.jp/product/other/tonguebrush.html
【特徴・効果】
1束あたり150本の高密度微細毛が舌を傷つけることなく汚れをキャッチ!
口臭の原因となる舌のよごれを取る舌ブラシが、より使いやすい形になりました!
●ブラシはやわらかい用毛を使用していますので、舌の表面を傷めにくくやさしい使用感です。
●1束あたり約150本(歯ブラシの場合:25本/束)の高密度植毛で舌苔を逃さずキャッチ!
●持ちやすく、舌にフィットするウェーブネック
●グリップもすべりにくくにぎりやすいラバー仕様。
SHIKIEN 舌磨きスムーザー「W-1」
http://w-1-shikien.co.jp/original4.html
【特徴・効果】
「舌ブラシ W-1(ダブルワン)」は、舌が傷つきにくい新タイプの両面使用舌クリーナーです。
歯ブラシでは取り除きにくい食べカスや舌苔を、舌にやさしく簡単に取り除くことができます。
食べカスや舌苔が舌ブラシに付着しますので、眼で効果を確認することができます。
3-2.病的口臭(口腔内原因)に効果的な予防方法
3-2-1.丁寧に歯磨きを行い口腔内の細菌や歯垢を取り除く
歯磨きをすることによって口腔内の細菌や食べ物などの汚れを減らすことは、歯周病や虫歯を防いでこれらが原因となる口臭の予防になります。正しい磨き方をすることで、より効果的に口臭を防ぐことができますので、まずはご自分の磨き方と比較してみてください。
使用する歯磨き粉の量は毛先にほんの少し、多くても1cm程度で十分です。付ける歯磨き粉の量が多いと泡立ち過ぎて、細かいところが磨けていなくても短時間ですっきりした「つもり」になってしまい磨き残しの原因になります。
歯ブラシの持ち方は、手のひらで握ると力が入り過ぎて歯や歯茎を傷つけてしまう恐れがあるので、それを防ぐため鉛筆を持つようにして磨きます。そして歯と歯ブラシが直角に当たるように磨くのが基本です。
歯の1~2本に毛先を当てて細かく動かし10~20回程度磨きます。また毎回決まった箇所を決まった順番で磨くと磨き残しを防ぐことができます。これを口全体に行い10~15分程度掛けて丁寧に磨きましょう。
特に就寝前は丁寧に歯を磨いて歯垢を取り、口臭の原因となる細菌を減らしておくことで起床時の口臭を防ぐことができます。また、起床直後の歯磨きも、睡眠中に増殖した細菌を取り除くのに効果的です。
・口臭予防におすすめの歯磨き粉はこちら
デンティス
http://kiss.dentiste.jp/item.html#item01
【特徴・効果】
口臭予防歯磨き「デンティス」は9種類の植物エキスを配合。ブラッシング後の口臭をマスキングするので、目覚めた時もすっきりします。
口臭をカバーするだけではなく口腔内の汚れやネバツキをしっかり除去し、口内を長時間さわやかに保ちます。
歯石の沈着を防いで歯垢を除去し、虫歯を防ぎます。
ウェルテック コンクール ジェルコートF
https://www.weltecnet.co.jp/concool/products/jelcoatf/
【特徴・効果】
ジェルコートFは、じっくり磨けるジェル処方の歯みがき剤。ブラッシング効果を最大限に引き出します。
発泡剤・研磨剤無配合なので口中が泡だらけにならず、歯面を傷めません。
歯科推奨の殺菌剤(塩酸クロルヘキシジン)、フッ素効果(フッ化ナトリウム)が歯をコートします。
ライオン チェックアップ スタンダード
http://www.lion-dent.com/client/products/basic/checkup_s.htm
【特徴・効果】
フッ素滞留性を高めた独自の新処方。フッ素が口腔内のすみずみまで広がりやすいソフトペーストで歯や歯肉にやさしい低研磨性。
また、低発泡性で泡立ちが少なくやさしい香味なので長時間ブラッシングすることができ、少量の水ですすぐことができます。
3-2-2.歯磨き後のマウスウォッシュで細菌の繁殖を抑える
マウスウォッシュしておけば歯磨きはしなくてもよいと思っていませんか?
マウスウォッシュは殺菌効果により口腔内の細菌の繁殖を抑えることで歯周病や虫歯を予防したり、一時的な口臭を抑えることはできます。
ですが、歯についてしまった歯垢(プラーク)は落とすことができないため、しっかり歯磨きをして歯垢を落とした後、口腔内に残った細菌や汚れを洗い流すといった補助的に使用するのが基本です。
また、マウスウォッシュは起床後の歯磨き後に使用するのがおすすめです。
現在市販されている歯磨き粉の多くには「フッ素」が配合されています。フッ素には歯の虫歯に対する抵抗性を高めてくれる効果があり、特に唾液の減る就寝時にはフッ素を口の中に残しておくと虫歯予防に効果的です。
ですが、就寝前の歯磨き後にマウスウォッシュを使用してしまうと歯磨きで口に残ったフッ素が洗い流されてしまい効果がなくなってしまいます。
就寝前ではなく起床後の歯磨き後にマウスウォッシュをすることで、就寝時に繁殖した細菌を減らし、朝の口臭を防ぐのに効果的なので、是非試していただきたい方法です。
・口臭予防におすすめのマウスウォッシュはこちら
リステリン トータルケア
https://www.listerine-jp.com/gum-disease-healthy-gums/lp_TTL
【特徴・効果】
薬用リステリン トータルケアは、お口のトラブルを解消する薬用マウスウォッシュです。
歯石の沈着予防、自然な白い歯へ、口中の浄化、歯垢の沈着予防、歯肉炎の予防、口臭の予防の6つの効果のリステリンです。
クリーンミント味。医薬部外品。
サンスター ガム・デンタルリンス ナイトケア
http://jp.sunstargum.com/lineup/rinseeconde/nightcare/
【特徴・効果】
GUM(ガム) 薬用 デンタルリンス ナイトケア ナイトハーブは、おやすみ前のハミガキ後にすすぐだけで、口臭・ネバツキなどの朝のお口の不快感をしっかり防ぐマウスウォッシュです。薬用成分CPC(塩化セチルピリジニウム)が歯と歯グキを長時間コートし、朝まで原因菌を寄せ付けにくくして口臭を防ぎます。また、薬用成分TXA(トラネキサム酸)が、原因菌の栄養源になりやすい歯グキからの出血を防ぎます。おやすみ前に使用しても眠りを妨げにくいナイトハーブ香味&低刺激ノンアルコールタイプです。医薬部外品。
4.まとめ
ご紹介してきたように、口臭を予防するうえで重要なのは口臭予防のアイテムをいかに「効果的に使う」かということです。ただ「使う」だけでは効果は半減してしまいます。常に「効果的に使う」ということと、その「方法」を意識して実践すれば、口臭は予防することができます。
近年では口臭予防はとても大切なエチケットです。是非これらご紹介した方法を日々の生活の中でお役立てください。