体臭を防ぐ石鹸での効果的な体の洗い方と重要な2つのポイント!
体臭を防ぐ石鹸は数多くのものがあり、どの石鹸を選べばよいのかみなさん悩んでいらっしゃると思います。体臭を防ぐ石鹸とは、消臭効果のある成分等が配合された特別な石鹸です。しかし、それらの石鹸を使うだけで、本当に体臭を防ぐことができるのでしょうか?
確かに配合された成分により消臭効果の期待できるものもありますが、実は石鹸の「種類や成分」よりも、「正しい知識」と「洗い方」が非常に重要なのです。ぜひ、これを読んで実践していただき、体臭を気にしない爽やかな生活を手に入れましょう!
Contents
1.体臭対策に効果的な石鹸を知る
1-1.体臭対策に効果的な成分
体臭対策用の石鹸の多くは、柿渋やミョウバン、緑茶エキスなどのカテキンやポリフェノール・銀イオン・炭など、いろいろな成分が複数含まれています。
その中で特に体臭の予防に効果があるという成分には、抗酸化作用があるといわれている柿渋、ポリフェノール類や肌環境を弱酸性に整えるミョウバン、緑茶エキスなどのカテキンなどがあります。
石鹸を選ぶ際、これらの成分を含んでいる方が洗った後もニオイの発生を抑えることができ、体臭の対策には最適だと謳っています。
1-2.完全に体臭を防げる石鹸はない
ですが、このような石鹸を使い、体を洗って数時間後に絶対に臭わないといった石鹸はありません。消臭効果がないわけではありませんが、体臭を防ぎ続けてくれる石鹸はないのです。なぜなら、石鹸に含まれるこれらの消臭成分は、洗い流してしまうとほとんど肌には残らないからです。
また、体臭対策に効果的だと言われて配合されている成分は、内容量のほんの数パーセントに過ぎません。成分自体に消臭効果があっても、配合されている量が少なければ、大きな効果はあまり期待できないでしょう。
「○○成分が入っている」「○○エキス配合」というのは販売している企業のマーケティング戦略的な要素が非常に大きいといっても過言ではありません。
1-3.体臭対策に最適な石鹸とは
それでは、体臭を気にされている方には、結局どんな石鹸が最適なのでしょうか。
一番のおすすめなのが肌に優しいといわれる石鹸成分で作られている石鹸です。特に多くの固形石鹸は、主成分が石鹸成分なので、体に優しく、洗い過ぎる心配もありません。いわゆる「ごく普通の石鹸」を選べばよいのです。
ただ、中には見た目が固形石鹸であってもその他の成分を含むものがあります。体に影響が少ないものであればいいですが、安いボディソープのように界面活性剤やパラベンなどの刺激が強い添加物が含まれている製品もあります。
このような石鹸を避けるには、「JIS(日本工業規格)マーク」が付いている製品を選ぶと間違いありません。このマークが付いている製品は、「93%以上が純石けん分」であることが定められています。
またこのマークのついた石鹸以外にも、成分の中に「石鹸素地」と書いてあり、その他の余計な成分が少ない製品や、他に成分を加えていない石鹸だけでできている純石鹸(無添加石鹸)を選ぶとさらによいでしょう。
・「石鹸素地」「無添加」の石鹸はこちら
シャボン玉石鹸
容量:100g
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ミヨシ石鹸 無添加 白いせっけん
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2.体臭を防ぐ2つの重要なポイント
2-1.肌の常在菌を守る
健康な肌の状態は弱酸性を保っています。肌が弱酸性に保たれるのは皮膚の常在菌である「表皮ブドウ球菌」がしっかりと機能しているからです。肌の常在菌には善玉菌と悪玉菌があり、表皮ブドウ球菌は善玉菌に分類されます。
ですが、肌の状態がアルカリ性になってしまうと臭いの原因となる「黄色ブドウ球菌」等の悪玉菌が活発に働ける状態になってしまいます。
肌の状態がアルカリ性になる原因の1つが、肌が傷ついたときです。怪我などで傷ついたときはもちろんのこと、洗い過ぎで目に見えない傷が出来てしまったときも肌の状態はアルカリ性になってしまい、汗や皮脂を分解したときに強い臭いを放つことになります。
なので、身体を洗うときはゴシゴシこすって肌を傷つけることがないように注意することが重要なのです。
表皮ブドウ球菌は、シャワーを浴びるだけでも80%が流れ落ちてしまうと言われています。さらに、お風呂に入れば90%消失します。残った10%の表皮ブドウ球菌は、約24時間かけて元の数に戻ります。
つまり毎日お風呂に入ってゆったりし、体を洗い過ぎないようにする。それだけで皮膚の清潔が保たれ、皮膚の善玉菌である表皮ブドウ球菌の生息サイクルが保たれるのです。
2-2.皮脂を落とし過ぎない
前述の常在菌と同様に、洗い過ぎによる「皮脂」の落とし過ぎには注意が必要です。皮脂は肌の保湿を適切なレベルに維持する役割を持ち、肌を守る為に必要なものなので、洗い過ぎてしまうと体が肌の乾燥を防ぐために皮脂を過剰に分泌するようになってしまいます。
汗と皮脂が混ざり、菌が繁殖する時にニオイ物質ができることが体臭を発生させる原因にもなります。皮脂腺から分泌される皮脂が多くなれば、当然菌の繁殖が促され、ニオイ物質も多くなります。皮脂を落とし過ぎないようにすることも体臭を防ぐポイントになります。
3.石鹸での効果的な洗い方3ステップ
3-1.よく泡立てる
まず大切なことは、石鹸を泡立てネットなどでよく泡立てることです。洗顔するとき、洗顔料をよく泡立ててから優しく包み込むように洗うのと同じです。
きめの細かい泡を作ることで、毛穴の奥まで石鹸の成分が入り込み、汚れを落としてくれます。体についているホコリや雑菌、余分な皮脂や汗などは、泡の網目の中に吸い取られるので泡だけで十分きれいに洗うことができます。
3-2.素手でやさしく洗う
十分に泡立てたら、全身を素手(手のひら)で洗います。肌には素手で洗うのが最も刺激が少なくおすすめです。
一番良くないのは、ボディブラシやナイロンタオルで体をゴシゴシと洗うことです。硬いナイロンでゴシゴシ洗うと気持ちがいいですし、綺麗になったという満足感があります。しかし、汚れは強く擦らなくても湯船に浸かったり、石鹸でやさしく洗うだけで十分に落ちるのです。
もし、どうしてもブラシやタオルを使いたいのであれば、柔らかい綿やシルク、麻などの天然素材のものを選び、できるだけやさしく洗うようにしましょう。
3-3.しっかり洗い流す
最後にしっかり洗い流しましょう。石鹸の流し残しがあると、悪玉菌が繁殖しやすくなります。石鹸は弱アルカリ性です。流し残しがあるとその部分がアルカリ性に傾き、悪玉菌が繁殖しやすい環境になってしまうのです。
悪玉菌は石鹸のカスも食料にできるので、流し残しのカスを食べ、どんどん繁殖してニオイ物質を増やします。その結果、体を洗ってから間もないのにニオイを放つようになってしまうのです。
流し残しが無いよう、丁寧にしっかりと洗い流して悪玉菌の繁殖を防ぐことが大切です。
4.まとめ
体臭を防ぐには、「石鹸で効果的に正しく洗う」ことが非常に大切です。今迄自分がやっていたことや思っていたことは間違っていた!と気付づき、今後この方法を実践していただければ体臭のお悩みに必ずお役に立てると思います。